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アントマン&ワスプ:クアントマニアのMoviePANDAのレビュー・感想・評価

3.8
『小さき者の大きな“ヵ”🐜 』

プチ自慢として ❝1作目の「ワイルド・スピード」を劇場で観てる!❞ という思い出があります。いやぁしかし、あんなご長寿なシリーズになるとは当時思ってなかったなぁw あと、もうひとつ言える事として、その後の続編は1作も劇場で観てない! 続編の発表がある度「今度こそ!」とシリーズのマラソン鑑賞を誓いかけはするのですが、結局重い腰は上がらないままで...

その点、MCUは今や他と比にならないスケールの最早ひとつの歴史となりつつある!全部観ようとした場合の労力たるやトンデモない!新作を重ねる度、途中参加のハードルは比例して上がってゆき、更にはフェーズ4からのドラマシリーズ開始以降ついていけなくなる脱落者も生む事となっている。現状における熱量の下降傾向というのは誰もが肌で感じている事なのではないでしょうか。

さて、色々な意味で“やっと”この作品を観る事が出来ました!前作を劇場で観た身として、本来この3作目も劇場で観たいと思っていました。但し、それは予告を見るまでのお話。正直予告を見てのこれじゃない感と、あとはドラマシリーズの「ロキ」が必須っぽかった事、これがやはり障害になってしまいました。だから、正直言って公開のタイミングには間に合いませんでした。で、まずはロキを見てみたのですが、まぁ1話目の眠くなる事w ただ、通しで観た感想としては結構面白かった!だから、今年やる予定のシーズン2は一応楽しみではある。あとこれは公開後の話になるんですが、動員の落ち方とか単純に評判の事とか、結構ネガティブな話題が多かったですよね?正直ここのところのMCUは、様々な意味で初動に“掛かってる”気がします。だから、初日の金曜もしくは最初の週末でタイミング逃してその後ネガティブなニュースなんか出ちゃうと、どんどん行きにくくなっちゃうわけで... だからこんなに遅くなっちゃったというわけでございます🙇

結果...
賛否割れてると聞いてたのでハードルが下がっていたのかもしれませんが、ボクは結構楽しめました!アントマンってMCU全体におけるコメディリリーフの役割を担ってると思うのですが、予告を観て不安になってたのが正にそのポイントでした。フェーズ5の幕開けと共に本筋に大きく関わるとなるとかなりシリアスな方向に?しかし、そこは杞憂であったと感じました。アントマンってコメディリリーフでありつつ、やると決めたら真っ直ぐなところが魅力的でもある。その点、ある意味ではアイアンマンよりも行動に迷いが無い気もします。その行動の裏には家族を守るという想いがいつもあると思うのですが、もっと言えば娘の為というのがその想いの主成分であるとも思います。同じくひとり娘を持つ親としては、どうしてもその視点による加点が働いてるのかもしれませんが、3作目になってもそこはブレてないなと感じました。しかも、今回はそこに共闘という時を経たからこそ描けるポイントも加わってる!そこも熱いポイントでした。

ただ...
正直言って、今作に対して向けられた否定的な意見にも大いに頷ける出来だとも思ってしまいました。そもそも、今回これだけの世界観のお話を1作で細かいとこまで描くってのはかなりキツいお話。そこを分かってなのか、量子世界で出会うキャラはかなり絞って描いてましたね。なので、一見複雑になりそうなストーリーも実は本筋はそうでもない作り。あとはもう、最終的には好みでしょうか?細かいとこを気にするか?しないか? なので、「ちっちゃい事は気にすんな、それワカチコワカチコ」な心意気で観れたなら、及第点な幕開けであったと思います!

が、しかし...
栄光の時代を知ってるだけに「それでいいのか?」とも思ってしまう。これが正直な気持ちです。


「闇に光が」

今までは俺の全てが混沌の中で動いていた
それが今 嘘のように晴れて
厚い雲間にいく筋もの光

もう迷わないだろう
もっと強くなりたい
もう後悔はしない
この闇に光が...

こんな世界に生まれた君をどうやって守って行けばいい
風の中 必死に抱きしめる
いつかしらそれが愛と気付く

その命はひとつだけ
その瞳は何を見る
その手は何を掴める
この闇に光を...

姿さえ見えない未来に
せめて陽射しだけでもと...

だけど今心の中の喜びが勇気に変わる
この愛の全てを捧げて
もう一度この空を飛ぶんだ

そう 声の続く限り
そう 夢を追いかけよう
そう 光のあたる場所
この闇が消えてく...

Song by. TATUYA ISHII
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