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ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービーのMoviePANDAのレビュー・感想・評価

4.0
『 一躍HERO🌟 』

今作のレビューにて800本目の映画レビューとあいなりました!🎉 700本目が2019年の2月だったので、100作の上積みに掛かった期間が実に4年越しという...💦 その間ほぼレビューしていない時期もあったなぁ... なんて、ここ数年の世の様々な出来事と併せ、色々と想いを巡らせてしまったりしている今日この頃なPANDAでございます🐼

さて、公開初日「ザ・スーパーマリオ・ムービー」をさっそく鑑賞して参りました!先に公開された某大国では批評家と一般大衆でかなり賛否が割れた様ですが、「中身が無い」という評論家筋の意見に対してまず一言申し上げたい!「何て浅い見方なんだ!」と!

「中身が無い」という指摘は、言い換えれば「描きたい主題が無い」という指摘。でも、この映画には誰が見ても分かるゲームの時から元々あった、ゲームをプレイする誰もが主人公=ヒーローなんだという一番大事な主題がしっかりある。そしてそれはこの映画版においてもきっちり、いやむしろより分かりやすく描かれている。この劇中世界において誰より特殊能力を持たない存在がマリオその人であり、更に言えば彼は観ているボクらの分身でもある。そんなマリオがゲームよろしく何度も失敗を繰り返しては、攻略法を少しずつ体得し強くなっていく。マリオって生やさしいゲームなんかじゃない。立派な死にゲーですから!

その修練の先にあるフラッグに辿り着いた時、そしてクッパを倒し姫を救い出した時、それまでの苦労は喜びに変わる!その喜びたるや、まるで自分に起きた現実の出来事の様!いや、そのクリアはしっかり現実に起きた出来事であり勲章!だって子供の時、ラスボスに挑む時とか親をテレビの前に呼んで「見てて!」って誇らしげにゲームやってるとこ見せたりしたもんね!だから、その誰もが一躍ヒーローになれるという“そもそも”やってた事を、映画というフォーマットでも「みんなが観たい最高の形」に仕上げてきた任天堂×イルミネーションの素晴らしいコラボレーションには拍手を贈りたいと思います👏


子供の時、まわりは大体ファミコン持ってました。ただ、ボクは親、特に父に気を使ってしまって「買って欲しい」って言えなかったんです。でも、やっぱり欲しいからクリスマス前の11月、母に恐る恐る相談してみました。そしたら...

「どうせならイイの買ってもらったら?」

そのまさかの返答に、ボクは「!?」

そしたら、母のその一言をきっかけに何と発売間もないスーパーファミコンをすぐに買ってもらえたのです!その時スーパーファミコン持ってる子はまだほとんどいなかったので、ボクは一躍地元のヒーローに!それからの冬休みはたくさんの友達が家に訪れ、みんなで「スーパーマリオワールド」を楽しく遊びましたとさ🍄


それにしても、約90分の限られた尺の中によくこれだけのマリオに限らない過去の任天堂作品の要素を入れ込んだものだとホント感心します!他の多くの方も仰っている通り、イースターエッグ探しだけでも相当に楽しい映画です!初日は仕事終わってからのレイト鑑賞だったので、今度は家族ともう一回観たい!
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