三郎丸

AIR/エアの三郎丸のレビュー・感想・評価

AIR/エア(2023年製作の映画)
4.2
【NIKE社が、様々な国でパーツを造り、それを集め商品を作る形式をはじめて採用した社です】

ベン・アフレック監督&親友マット・デイモン主演
【作品にハズレはないであろう】
【スニーカー好きには堪らない】
という理由で鑑賞!

現在スニーカーブームは去りつつありますが、今なお根強い人気を誇るナイキの主力シリーズ
【エアジョーダン】
の誕生秘話を描いた伝記ドラマ。

スニーカー業界といういわゆる職人分野をベン・アフレックが純粋に映画として昇華した素晴らしい作品。

物語のベースは伝記で、一見靴業界という特殊かつ地味だが、きらびやかな80年代ソングや当時のイケイケノリでハイテンポなストーリー運びと軽快なセリフが素敵。何よりも映画アルアル中弛みを感じなかった!
素晴らしい。

エアジョーダンに関わったそれぞれのエピソードの描き方も素晴らしく、そういう人たちが造り上げたスニーカーだからこそ
【履くべきスーパースターが履いた】
ということがよく理解出来る。

ここは素晴らしいよ!ポイント
・一歩間違えば、途中で観るのを止めるような地味な作品設定を内容の面白さで最後まで走りきる!
・JORDANが登場してからの絶対的不利なアディダス社へ挑むNIKE社という胸熱ストーリー
・年は取ったが安定の名優マット・デイモン

ここは残念です!ポイント!!
・エア・ジョーダン1のスニーカー作成過程をもう少し丁寧に見たかった…(やや、ざっくりとした感じ)
・妙にジョーダン母が妙に上からNIKE社にモノ申すところが鼻につく…
(靴の売り上げの一部よこせや!は事実だとしても、ちょっとイヤ…)
・マット・デイモンの体型…もう絶対ジェイソン・ボーンは出来ないでしょう。

カネについての話はありますが、実際の契約で
【JORDAN専用シューズ】
を造り上げてアピールしたのはJORDAN自身もかなり胸を打ったと思います。
シューズを
【デザイン優先】
にしたのは、インパクトとしてとても効果があり、今でも若者は
【JORDANのプレイはよく知らないがスニーカーはかっこいい】
という不思議な現象になっていると思います。

実は若い頃、JORDANが日本に来た際に(NIKE社)専用ジェット機(飛行機の尾翼は確かNIKEー○)に入れる機会があり、全面白いふかふか皮張り(床まで)ジェット機のタラップまでふかふか総皮張りだったのは驚きました。(そんなジェット機みたことないです。)
機内には誰が食べるの?ってくらいフレッシュフルーツ山盛りのプレートも置いてありました。
NIKE社に大切にされていた神様の飛行機は違いました。
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