三郎丸

3月のライオン 前編の三郎丸のレビュー・感想・評価

3月のライオン 前編(2017年製作の映画)
3.3
【豪華キャストで地味な話】

豪華キャストに期待して鑑賞!

お話は、
家族を亡くして孤独に生きてきた17歳の主人公プロ棋士(神木隆之介)が、バラエティーに富む棋士やある3姉妹と心を通わせながら厳しい将棋の世界を突き進む…

【将棋】を通して、孤独な主人公が成長していく設定以外は良くあるストーリー。
漫画原作なので、
【個性的なキャラクター】
は理解出来ます…が、棋士達のキャラクターごとの色が強過ぎたかなと感じました。(将棋という地味なモノであることから仕方ない部分もあるとは言え…濃いが過ぎる)

ここは良かったよ!ポイント
・この内容を一作に纏めるのは不可能。編集が素晴らしくとも強引に一作にしたらでもトンでも作品になったはずです。
複数作品に分けたことで、丁寧に描くことができたのでは?
・大作とは言えないスケール(地味)の本作品に良くも豪華なキャラクター出せたなと感心いたしました。

ここは、ダメですねポイント!
・孤独な主人公の生い立ちをもっと描いたらより共感できたかな…前吟家族とチョロっと絡んだら、急に普通の元気っ子になった感じがいたしました。
・有村架純の変な立ち位置。
不思議っ娘は分かりました。しかし、【何がしたいのか?】主人公に好きが故の嫌がらせしたいのか?伊藤英明とくっつきたいのか?
出てくる度にイラっとしました。
こんなん鉄拳制裁モノです。
・将棋初心者に対する将棋勝負の分かりづらさ。
まあ、登場人物が説明していましたが、それでも足りない…
パッとで良いから将棋の手について説明してあげても良かったかな。

染谷将太
太った若い将棋指しの二階堂が出てきた時、誰だか全く分からなかった。
【俺が出てます】
外見からアピールがないところに潔さが見てとれた。
【村山聖】
がモデルなのか?であればもっと突き抜けて良かった気がします…
この人が主人公でも良いくらい。

佐々木蔵之介&豊川悦司
・控えめな演技が好感。
【外見や仕草】
で前に出たいキャストはそれを任せ、自分の仕事を淡々としていた感じがします。
そう、力があれば余計なことしなくて良いんです。

一言言わせて貰えば、 前編だけでは、何が
【3月のライオン】
か?さっぱり分からない。
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