【有名な人、モノに手を加えれば新しい作品になるというモヤモヤ】
バンクシーが初監督を務めたドキュメント作品。
バンクシーの作品への取り組み等を紹介する作品なのか？と鑑賞していると、全然関係ない一般人のオッサンがアーティストデビューするまでを描くというキテレツドキュメント作品…
結局、芸術なんざ志がなくても勢いで
【評価を得られてしまう】
とバンクシーは世の中の感性という適当さを感じ、本作品を世に出したのでは？と感じました。
本作品主人公のオッサンが展覧会を開いた際に、インタビューを受けたコメントで、
「みんなこういう作品好きだろ」
みたいな驚くようなコメントしてました。
・プレスリーにギターではなく銃を持たせる
・キャンベルスープ缶をスプレー缶へ…
・著名人の顔を奇抜な色で塗ったくるくる！
やりたい放題！！終始得意満面でバンクシーからの紹介文まで加工して飾るという下品極まりなさ…
アート嗜好家の審美眼を揶揄するような展開は生々しくも失笑を禁じ得なかったです。
主人公のオッサン展覧会を鑑賞に来た客が、口々にコメントしてたが、
【作品の具体的なコメント】
が一切なかったのは面白かった。
「人の評価なんていい加減だなぁ」
と強く感じたことは本作品を見て唯一の収穫でした。
