三郎丸

マトリックスの三郎丸のレビュー・感想・評価

マトリックス(1999年製作の映画)
3.3
【逃走中でお馴染みの…】

傑作とは言いきれないが、現在の様々な作品に影響を与えたシリーズ!

作り込まれた独自の世界観と、独特のビジュアルセンス!
今さら見直してもその素晴らしさには惹き付けられます。

シリーズ第一作。
人類とAIとの戦争ののち、人間がAIに栽培される近未来。 人間が太陽光エネルギーで動くAIを停止させるため、空を破壊。エネルギー源を奪われたAIは人間を捕縛し、筋肉などを動かすときにでる電気をエネルギーにしようと考えた。 そこで、
【マトリックス】
という仮想空間を作り、その中で人間を生活させ、エネルギーを得ていた。 生き残った人類は、ある男を探す…

マトリックスの中での、反乱者を監視するプログラムが
【エージェント】
(作品冒頭そのエージェントとキアヌ・リーブスが追いかけっこするのですが、確実に某局の大晦日までしつこく放送しているシリーズ逃○中の【ハンター】ビジュアルは、間違いなくこの作品からの転用でしょう。(ご丁寧にイヤフォンまで付けて))
人間には、限界があるがエージェントはプログラムなのでほとんど無敵。 唯一、そのエージェントを倒せる人類の救世主がネオという存在。

…世界観スゴ!!

そして、本作品のビジュアル!
重力を無視したアクション。
【スローモーション&クイック】
を用いながらも独特のスピード感を出すカメラワークも恐らく
【マトリックスから】
あまりに有名な(ドンだけ擦るんだよ!!)弾丸を避けるシーンは、様々な映像にかかわる人たちが
「ヤラレた!」
と感じたか?でしょう。

SFアクション作品の流れで古典、哲学など混ぜこみ、混ぜた勢いでそのまま作品を作り上げたのか!?ぐらいの印象、それが原因か?どうしても忙しなさを感じ、スッキリと内容を捉えて鑑賞しきれないのはマイナスかな…

キアヌ・リーブス
・映画スピードの印象を凌駕し、自身の代表作にしてしまった感。
凄い映像に若い(そして細い)自身をすべてぶつけたような演技は素晴らしい。

本作品の何が凄いって、四半世紀たった今鑑賞しても、
【古臭さを感じない】
ところ。

オマケ
本作品公開当時、
最寄り駅前で
【ふくよか色白サングラス着用バージョンネオ】
【踊る大捜査線織田裕二風頭チリチリオバサン】
【若かりし日のマツコ・デラックス氏】(よく見かけた)
をほぼ同じタイミングで見かけて、自分もいよいよマトリックスに迷いこんだのか?と錯覚したことを本作品見直しながら思い出しました。
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