おむぼ

アイドルマスター シャイニーカラーズ 第3章のおむぼのレビュー・感想・評価

3.4
 TVアニメの9~12話

 全ての章を見たから流れをまとめると、1章は静かに始まりそこからしばらくアイドルアニメでよく見るような楽しくも見えるトラブルありつつ団結が深まっていく日常から、2章でそんな夢は終わって楽しくない現実へと舵を切っての3章、レコーディングとライブのドキュメンタリー映像のように見せていた。
ゲームから派生したメディアミックスのあり方としてマーケティング的な分担も見えるというか、個人の掘り下げはゲームありきなのだと思うのでせっかくだから振り切ってみたような、TVアニメとしてやれる範囲での攻めのアティチュードが見える終着点と思えたのは良かった。

 3DCGで描かれる大きな意味は同じ振り付けでも個人の特徴が表れているダンスを見せられる練習シーンやライブシーンにあったと思う。
見た目におけるキャラクターの生き物らしさを最も感じられるのはそこだった。
肩が張っているぎこちなさや、やたら元気そうな大きい動きをしているのが印象に残りやすかった。

 11,12話のライブの観客は成人男性のほうが多く、歓声は野太い集団が大きい中で、はっきりと誰を推しているかがわかる1人の黄色い金切り声も目立っていたのは、ライブの音響と合わせて現実的で良いこだわりだと思った。

 やっぱり惜しむらくは言葉無く叙情的なように見せる演出の退屈さだった。
特にフィルムスコアリングと謳った劇伴はミスマッチだった。大げさなストリングスがあざとくて、それを何度も繰り返すものだから嫌になってしまった。
感情が動いたことを表す瞳の揺らいだ表情作りも嫌いじゃないけど、飽きてしまった。
おむぼ

おむぼ