hiyori

ネクスト・ゴール・ウィンズのhiyoriのレビュー・感想・評価

3.7
タイカ・ワイティティの作品。「マネー・ボール」「インビクタス 負けざる者たち」等他にも色々あるが、そういったチームを立ち上げる物語として割と今の年代に近く観てて楽しめた。思いの外、技術的にどう強くしていくかよりは精神論に特化していてチームと監督の関係を描いている。その中でタイカ・ワイティティのユーモアで軽快な作風と勝ち負けより大切なものとは何かというテーマが重ねっているところが良い。監督が勝利することに囚われ楽しむことを忘れているように選手も勝つことの意義を見失っている。白人とサモア、男と女。様々な融解を通して心の壁を取り払われる。改心の出来という風には感じないが普通に良い映画ではあった。ただ本作の経緯はよく知らないが如何にも請負仕事のように見えてしまっている。持ち前のユーモアさが人物の切実さまでを描けてはいないがこれはこれでいいようにも思える。
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