【REVIEW】
島の旅館でアルバイトしていたら、何やら禁断の部屋があるようで…という、世にありふれた都市伝説系ホラーのひとつかと思いきや、「1本取られた」が2本、3本と続く怒涛の展開に思わず笑い声を漏らしてしまうほどの満足感をもらった。
メインの作風は王道といえば王道で、邦ホラーらしくじっとり鳥肌を立たせる恐怖シーンなどもあるのだが、今作は“ただの邦ホラー”の枠には収まらない。
気づけば青春、コメディ、さらにはファンタジーアクションといった多数のジャンルにまたがり、一瞬たりとも飽きさせない構成が観客を飲み込んでいく。
友達やカップルで一緒に鑑賞し、恐怖の肝試しをドキドキ見守ったり、浅はかな登場人物の行動にガヤガヤツッコんだり、衝撃の展開にゲラゲラ笑ったりするのにも最適なエンタメホラーだ。
特に終盤の「主人公なんだけど主人公ではない」シュール展開からの『ドクター・ストレンジ』的大バトルには大いに笑わされた。
低予算映画だと思われるが、手段が限られたであろう中でのVFX編集も「らしい」形に仕上がっていて心底楽しい。
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観た回数:1回
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【星つけた際の"個人的"評価・好み】
※作品のウリじゃなさそうな部分、判断しにくい部分は「-」
総合点75pt/100pt 星換算★★★☆3.8
95=スタンディングオベーション/90=大拍手/80=最高!/70=すごい!/60=良い/50=不足なし/40=あと一歩欲しい/30=うーん/20=さすがにちょっと/10=Z級
《配点》
★好み(主観によるただの好み・印象の強さ)
70pt/100pt
★監督(コンセプト・元ネタ選定・主題・固有演出)
80pt/100pt
★脚本(設定・起承転結・言葉・脚本でのテンポ)
83pt/100pt
★撮影(構図・カメラワーク・撮影での映像美)
78pt/100pt
★演技(演技力・役作り・演技のインパクト)
72pt/100pt
★編集(カット・編集でのテンポ・音ハメ)
70pt/100pt
★音響(録音・音響)
75pt/100pt
★音楽(サントラ・歌曲)
68pt/100pt
★美術(キャラデザ・衣装&メイク・セット)
79pt/100pt
★配役(キャスティング)
79pt/100pt
★VFX(VFXのクオリティ・VFXでの映像美)
75pt/100pt