ヨダセアSeaYoda

新・猿の惑星のヨダセアSeaYodaのレビュー・感想・評価

新・猿の惑星(1971年製作の映画)
3.7
【REVIEW】

初見。まさかのあっけない結末に心を打ちのめされた。悲惨なことが起きているのに淡々と物語を締め括っていく感じがすばらしい。なぜなら人間にとって、“未開人”や“動物”の犠牲など、取るに足らないことだから。

自分たち以外のものは“危険な敵”か“(格下の)実験材料”。そうして人間は歴史を作ってきた。彼らが本当は人間の未来の鍵を握るとも知らず、言い分など聞き入れず、ただひたすら搾取しようとする。それが人間の性であって、そうして打ち捨てられるのが主人公サイドであれば、観客もその「あっけない」という淡白さにシンクロしなければならない。だからこそ秀逸な終わり方だと思う。
途中に相互理解も描かれるからこそよりショッキングだったな。

それにしても前作の結末からどう3作目を作るんだろうと思っていたら、過去に飛ぶのか!突拍子もないけどそれは元からなのですんなり楽しめた。でもこんな終わり方で4作目どうするんだろう(楽しみ)

2作目では酷いノイズだった猿のマスクがかなり改善され、口や眉毛が自然に顔の一部として動いたのもよかった。

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観た回数:1回
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【星つけた際の"個人的"評価・好み】
※作品のウリじゃなさそうな部分、判断しにくい部分は「-」
総合点73pt/100pt 星換算★★★☆3.7

95=スタンディングオベーション/90=大拍手/80=最高!/70=すごい!/60=良い/50=不足なし/40=あと一歩欲しい/30=うーん/20=さすがにちょっと/10=Z級

《配点》
★好み(主観によるただの好み・印象の強さ)
 70pt/100pt
★監督(コンセプト・元ネタ選定・主題・固有演出)
 80pt/100pt
★脚本(設定・起承転結・言葉・脚本でのテンポ)
 78pt/100pt
★撮影(構図・カメラワーク・撮影での映像美)
 72pt/100pt
★演技(演技力・役作り・演技のインパクト)
 68pt/100pt
★編集(カット・編集でのテンポ・音ハメ)
 70pt/100pt
★音響(録音・音響)
 68pt/100pt
★音楽(サントラ・歌曲)
 77pt/100pt
★美術(キャラデザ・衣装&メイク・セット)
 86pt/100pt
★配役(キャスティング)
 70pt/100pt
★VFX(VFXのクオリティ・VFXでの映像美)
 74pt/100pt
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