スエ

愛にイナズマのスエのレビュー・感想・評価

愛にイナズマ(2023年製作の映画)
3.5
予告編やビジュアル、そしてタイトルさえもミスディレクションで、シンプルな家族ドラマ。その割には随分遠回りな脚本だったので、コロナ禍において脚本執筆や撮影態勢が影響を受けた結果かもしれません。かもしれませんが、映画監督としての主人公のドライブ感は一瞬でエンストしてしまっているように感じました。
特に主役2人が直面した壁についてが消化不良です。「意味」や「理由」の裏付けのない現実の理不尽さを描くことへの肯定が前半のメッセージでしたが、見事にどっかに飛んでいってしまいました。あれれーと。窪田正孝さん、いい不器用さだったのですが。

松岡茉優の早口罵詈雑言や、若葉竜也のモジモジ演技のお家芸は堪能できましたし、益岡徹さんは短いけれど良い味が際立っていました。
スエ

スエ