さうすぽー

タイタニックのさうすぽーのレビュー・感想・評価

タイタニック(1997年製作の映画)
4.3
自己満足点 83点

2大スター、レオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットによる若き日の代表作にして超人気作。

「ターミネーター」や「アバター」のジェームズ・キャメロンの代表作にして誰もが名作と言われながらも、恥ずかしながら今まで一度も鑑賞しておりませんでした(笑)
美男美女過ぎる恋愛映画が苦手な作品が多いのと、3時間超えという長さからずっと敬遠してしまってました(^_^;)


観たあとの感想としては、
名作と呼ばれる理由が理解できた気がします。
レオナルド・ディカプリオとケイト・ウィンスレットの恋愛模様とパニック映画を見事にブレンドしていて素晴らしいです!


タイタニックの事故が起こった数十年後、沈没したタイタニックの捜索からとある老齢の女性に行き着き、その女性の語りだす回想として描かれます。

氷山がぶつかるエピソードは1時間半くらいにならないと始まらないという非常に長いストーリーではありますが、沈没前のディカプリオとウィンスレットが船に乗り、そこから出会いから恋仲として結ばれるまでの話が続くのですが、全く飽きませんでした。

無論、そこまでのストーリーや演出、俳優陣の演技が良かったです。
恋愛模様自体は男子よりも女子の方が好きそうな展開なのですが、若き日のディカプリオは本当にイケメンでカリスマ性が凄かったです!
それでいて演技の実力も当時から健在で、一気に惹かれました。
これは日本でも「レオ様」として人気が出るわけですね!
ケイト・ウィンスレットの方も負けておらず、お金持ちのお嬢様的な佇まいとはっちゃけた演技が凄く上手いです。
タイタニックの一番成功したポイントは、やはりこの二人のカリスマ性と演技なんだなと理解できました。
なので、一番有名な船の先頭にたって二人で佇む場面やラストシーンは、他の映画だと臭くなりがちなのに不思議と感動が込み上げました。


また、氷山にぶつかって沈没した時の演出も本当に凄かったです!
徐々に船が浸水していって船が沈没によって傾いてしまう時のハラハラ感は本当に凄まじい!
タイタニック号がどのようにして沈没したのかは冒頭で明かされるのですが、本当にそれ通りに沈没していって、ものすごい再現率だと思います!
また、海の水に浸かっている時の場面も本当に寒そうな雰囲気が伝わりました。

パニック映画は災害時のハラハラ感ばかりフォーカスしてしまう事が多いためにドラマ性が無いことが多いです。しかし、この映画では船に乗船してる人々にそれぞれ焦点が当てられていて、パニック映画の中でもドラマ性が強いのが良かったです。
特に、沈没する時の船員の行動や、パニックの最中でも演奏し続けるオーケストラ楽団には涙が出てきました。
(...ローランド・エメリッヒは沢山パニック映画作ってるのに何故これが出来ないんだ!?)


素晴らしい要素がいくつもある映画ではありますが、個人的には恋愛模様の話がそれほど好きになれたわけでは無かったです。

確かに、ディカプリオとウィンスレットの演技は素晴らしいし、主人公とヒロインのやり取りも比較的良かったです。
ただ、ディカプリオ演じる主人公ジャックは個人的に綺麗過ぎた気がします。
確かに女の子であれば誰もが惹かれそうなキャラクターではあると思うのですが、自分はもう少し男のポンコツさや人間臭さがあっても良いのではないかと思ってしまいました。

ヒロインの婚約者には結構イライラさせられました。
何というか、悪役として描きたいのか、単にダメな人間として描きたかったのかが解りませんし、起こす行動も結構頭が悪かったです。
特に終盤に起こした行動の愚かさには結構イライラしました。

とは言え、これだけの長さで退屈な場面を殆ど作らずに映像に没頭させてくれたのは凄いです。
名作と言われる映画でも「どこが名作なの?」と思ってしまう作品も中にはありますが、これはちゃんと名作たる由縁が理解できました。

(余談)
映画終わって最後に聴くセリヌ・ディオンの「My heart will go on」は最高です!👍