グランツーリスモ廃人が実際のレースに出場して名を馳せる話。
実話をベースにしており、きちんと実物もエンドクレジットに出てくる。
プレイヤーから実際のレーサーになるべく試験に挑戦する前半と、レースで苦労しながら成り上がっていく後半で構成されている。
シンプル且つ分かりやすいサクセスストーリーでとても爽やかだし、主人公を取り巻く登場人物たちもキャラクタが立ってて分かりやすい。
クライマックスはルマン24時間耐久レースなんだけど、ここの描写はフォードアンドフェラーリ、そこに至るまでの師弟関係はドリブンに近い。
未熟だけど才能あふれる若い主人公、過去に傷を持つベテラン師匠、友情で結ばれるライバルたち、ひねった展開は無いけど王道の爽やか熱血映画を久しぶりに見た気がする。
ゲームのグランツーリスモを知らなくてもさほど問題はない。
リアルなレースを題材にしたグランツーリスモっていう日本のゲームがあるんだね、くらいの知識でも十分。
戸惑う表現は、コース上にラインが表示されるところくらい。
グランツーリスモのプロモーション的な映画かと思ってあまり期待していなかったけど、誰が見ても楽しめる素晴らしい映画だった。
