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BAD LANDS バッド・ランズのDickのレビュー・感想・評価

BAD LANDS バッド・ランズ(2023年製作の映画)
3.0
❶相性:中。

➋時代:令和3年(2021)(登場した書類の日付から)。

❸舞台:大阪・西成&大阪市内、東京。セットは彦根。

❹まとめ:
①全体のストーリーには略納得するが、疑問もある。
②長所:
ⓐ就職した会社が、大阪は北浜に本社があったので、大阪は親しみがある。本作には、天王寺、難波、淀屋橋、中之島公園、新世界等々、馴染みのある場所が多数登場したので懐かしいかった。
ⓑ特殊詐欺グループに於ける「理事」、「名簿屋」、「掛け子」、「受け子」、「出し子」、「ケツモチ」、「三塁コーチ」等の役割分担は、経営管理に於ける「Job Description」そのものであり、興味深かった。
★特殊詐欺事件に関しては、今年明らかになった「フィリピン拠点の特殊詐欺グループ」等で知識はあったが、本作で描かれた具体的な役割分担は新鮮だった。詐欺を肯定するものではありません(笑)。
③短所:
ⓐ一番乗れないのが、ヒロイン・ネリ(安藤サクラ)の元恋人で、総資産500億ドルのゴヤ・コーポレーション会長、胡屋(淵上泰史)。サイコパス人間の胡屋は、女たち金で縛り付け、性奴隷にして暴力を振るう。ネリの左耳が聞こえないのは胡屋に殴られ鼓膜が破れたのだった。執拗にネリを追う胡屋は、ジョー(山田涼介)に射殺されるのだが、このエピソードだけが浮き上がっていた。後から調べたら、胡屋は原作にはない人物だった。
ⓑジョーはじめ、ネリの実の父・高城(生瀬勝久)、ネリを可愛がった曼荼羅(宇崎竜童)等、ネリの関係者が皆死んでしまう。彼等は善人ではないので気の毒とは思わないが、好みではない。
ⓒ「月曜の巫女」のアイデアは認めるが賛同は出来ない。
ⓓセリフが聞きづらいことも問題だ。
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