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『ある王子』に投稿された感想・評価

[ある青年と不可視の王子] 70点

ピエール・クルトン長編二作目。16歳の青年ピエール=ジョセフ(PJ)は庭師になるために養成所に入る。そこで彼は、所長のフランソワーズ、植物学講師アルベルト、新しい雇い主アドリアンといった人々に出会う。PJの両親、銃鍛冶兼猟師の父と剥製師の母は仲が悪く、その影響を受けたPJは内向的な性格に育っていた。そして様々な人々との出会いを通して、PJの心は彼の父親的存在への憧れとそれでいて"父親"への憧れのなさの間で揺れ動き続け、セクシュアリティとアイデンティティを模索し続ける(なんの躊躇もなくアルベルトとアドリアンと3Pしてたとこは驚いた)。彼は狩猟にも銃にも興味はないが狩猟小屋には興味がある。そこは狩猟の後で父親と風呂に入った思い出の場所なのだ。一方で、フランソワーズの養子としてインドからやって来たクッタという少年の物語が、養母となったフランソワーズの口から、本人が全く登場しないままに語られる。彼は作中で唯一PJよりも年下の人物だ。フランソワーズはクッタがフランスに馴染んでいく様を園芸に例えている。後にクッタは高貴な生まれと分かり、彼こそが題名にある"王子"であると明かされるのだが、最終的に彼は田舎の廃墟を一人で守りながら土に吸収されていく。園芸によって人生を切り開いたPJとは対照的に、クッタは"園芸"によって自分を見失ったということか。映画は演者の話す台詞がほぼなく、静謐な画面の中に演者とは違う人間が吹き込んだナレーションによってそれぞれの心情、鋭い洞察と観察が語られる。画面と音が分離することで生まれる観客との距離感は、本作品のメインモチーフである園芸とも重なり、我々は花を愛でる観察者へと変貌させられる。となると、どこまでも"園芸"が形を変えて顕現し続けているのか。
菩薩
2.0
園芸のげいはカタカナなんか?とのツッコミを入れていいのか定かでは無いが、性愛と言うよりは友愛、それ以上に父親を愛する/愛されるの延長線上にある肉体関係と言う事で受け取っておく。クッタ、王子やめるってよ、みたいな感じで最後まで不在のまま話が閉じていくのかと思ったらそんな事も無く、彼が今作に於いての最高インパクトを叩き出すのは疑いの余地が無いが、それが功を奏しているかと言えばそんな事も無く。園芸だけに根が重要で男根を元に根付く/根付かないの話で、あの小屋も重要な拠点になるのだろうとは思うが、どこまでも批評家向けの映画で一般人が観たところで「チンポやん」以上の感想が出てくる映画では無いんじゃないすか、知らんけど。
akrutm
3.0
園芸家になるために養成所に入った青年が、そのキャリアを築いていくとともに、教師と雇い主の男性との性的関係を結んでいく姿を描いた、ピエール・クルトン監督のアート系ドラマ映画。内容は、現在でも農業に従事しているクルトン監督ならではのボタニカル・ロマンと田園風エロスの融合。でも明確なストーリーはない。

一言で言うと、今までにあまり見たことのないスタイルのとても奇妙な映画。そういう意味では批評家の評価は高いようだが、同性愛の表現に忌避感しか感じない時点で、個人的には受け入れられなかった。青年と老人の性的関係というインパクトもそうなのだが、性的興奮を全く感じていないような、日常のルーティンワークのごとく淡々と行為をする姿が、気色悪い。セリフをほとんど廃してナレーションで内面を語るというスタイルも、個人的には好きではない。(ただし、登場人物を演じている俳優とナレーションで語る俳優を変えることで、一人称的な視点と三人称的な視点の境界を曖昧にするなどの仕掛けは評価できる。)

一方で、まるでバルビゾン派の風景画のような、彩度の低い淡い色合いでの田園風景の描写は、美的に優れているし、個人的にも好みである。本映画の根底にある植物・園芸と性を類比させるというモチーフも新鮮で、それが映像美とうまく整合している。主人公の青年ピエール=ジョゼフの40年後が描かれる終盤は、ピエール=ジョゼフだけを異なる俳優(クルトン監督自身が演じている)が演じていたり、それまではナレーションにしか出てこなかったクッタが幻想的に登場したりと、現実と虚構が曖昧なのも印象に残る。主人公とクッタの共通性を考えると、この部分はピエール=ジョゼフ自身の想像だと捉えることもできるだろう。

『ある王子』に似ている作品

オール・ダート・ロード・テイスト・オブ・ソルト

上映日:

2023年12月22日

製作国・地域:

上映時間:

97分

ジャンル:

3.5

あらすじ

『ムーンライト』などのバリー・ジェンキンスがプロデューサーを務め、詩⼈であり写真家でもある⼥性監督レイヴン・ジャクソンの⻑編デビューとなった本作は、ミシシッピで暮らすある⼥性の⽣涯を美しい…

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