ディズニーの伝説的シリーズ『シリー・シンフォニー』第１作で、ティム・バートンのオマージュも有名。自由に動かせる骸骨でできることのアイデアを連発するだけの、まさにSillyな短編である。死者をももてあそぶ不謹慎さは戦前にしか観られない。
本シリーズを何作か観て気づいたが、奥→手前のアニメーションがときどき挿入されている。本作でいえばドクロが急にアップになって気持ち悪いとか、そういうショック効果があるのだが、そもそも誇張されたこのアニメーション自体が気持ち悪い。通常の左右の運動（キャラの形態やサイズが不変）と対比的に用いられている。アニメーション表現の実験場である本シリーズにおいて、Ｚ軸の運動もまた１つの実験対象だったのだろう。
