晴れない空の降らない雨

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2の晴れない空の降らない雨のレビュー・感想・評価

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 縛られているハグリッドで田亀源五郎先生が思い浮かびました(ご本人もすごい髭だし)。『あれよ星屑』はなかなか良いマンガでした。
 
 
 
 
 例えばさ、最後の戦いでルーピンとトンクスが戦死してるじゃない? その前史として、トンクスの求愛に対して狼人間だからと断るルーピンがいて、でもビルとフラーの純愛(これも映画ではバッサリ切られた)を見て結局ルーピンはトンクスと結婚して子作りまでしちゃうんだけど、そこでまた狼人間の私が子どもなんて作っていいのかとルーピンが苦悩して、ハリーの分霊箱探しに協力を申し出るけどハリーには「親としての責任から逃げたいだけだろ」と突っぱねられて、そのときは怒っただろうけど子どもの後見人にハリーを指名して、最後は幼い息子を残して妻ともども戦死するわけだ。ハリーは忘れ形見の赤ん坊に自分を重ねるわけだ。
 
 『死の秘宝』自体はこれまでより原作に忠実だったが、これまでの省略がかなりの痛手になっているわけ。上記はそのほんの一例に過ぎない。まぁ映画だけの人はそのことに気づかずに済むのかもしれないし、別に原作厨になってそういう人を見下す気持ちは全くないけど(だって他の作品では自分が逆の立場になるわけだし)、ぶっちゃけこのシリーズそんなに面白かったかな?