HK

エクソシスト 信じる者のHKのレビュー・感想・評価

エクソシスト 信じる者(2023年製作の映画)
3.4
50年前に公開された『エクソシスト』のウィリアム・フリードキン監督も原作者のウィリアム・ピーター・ブラッティも亡くなった今、新「エクソシスト」三部作開幕との触れ込みで公開された新作。

本作は1作目の正当続編だそうで、私は1の他に原作と無関係のブアマン監督の2、それを不服とした原作者が監督の3を観ていますが、今回2以降の作品は全て無かったことにしているようです。

で、本作、ハードルは下げつつ観たところなかなか面白かったものの、1作目の正当続編と謳うほどの関連性はとくに感じられず。
エレン・バーキンが同じ役で出てますが、もともと戦力になりそうな役でもないし、出番は少ないし、正統続編と言いたいがため無理に引っ張ってきただけのキャラではとの疑いが。
それとも、今後はもっと絡んでくるんでしょうか。

スプラッタ描写は避け、地味ながらもオカルト・ホラーの王道といった雰囲気はいい感じ。
悪魔に憑依された少女の描写はもはや定番というか、1作目に比べるとむしろ控え目。
クライマックスのセッションになるとちょっとシッチャカメッチャカし過ぎの感も。
神父の参戦シーンもちょっとやりすぎと思えるくらい盛り上げときながら・・・
このラスト、続編にどうつなげるんでしょうか。
それともつながらないのか?

ところで、観終わった今頃になって本作の監督が今年完結した最新『ハロウィン』3部作のデヴィッド・ゴードン・グリーンと知ることに。
1作目でちょっと期待させておいて、2の『ハロウィンKILLS』、3の『ハロウィン THE END』とどんどん面白さが下降していった3部作・・・
となると、本シリーズも今後の展開はもはや悪い予感しかしません。
予感が外れてほしいものです。
HK

HK