ヨダセアSeaYoda

けもの(仮題)のヨダセアSeaYodaのレビュー・感想・評価

けもの(仮題)(2023年製作の映画)
4.2
【STORY】
 大きく複数の時代にまたがって並行して展開する複雑な物語。感情が邪魔とされる近未来、ガブリエルは感情の"浄化"を受けるが…。

【REVIEW】

最推し俳優の一人であるレア・セドゥ様の主演作。まずはバリエーション豊かな衣装と髪型のレア様を拝めて、ファンとしてとても幸せ。

今作は一見かなりカオスな作品。シュールでトガったアート作品のような印象を受ける。しかし、実はかなり世相を映した、読み解きがいがある1作だと思う。

今作は、“感情”と“愛”を描く。我々が持つ“感情”とはなんだろうか。たまにふと悲しみや怒りといったマイナス感情がなければ、と思うことがあるが、マイナスがなければプラスもないのかもしれない。アップダウンがあってこそ、喜びや愛情も感じられるのかもしれない。

それに、感情がなくなれば恐怖もないということ。きっと自分は“喜びへの希望”と“死への恐怖”に生かされている。感情がなくなれば、希望も要らず、死も怖くなくなる。少なくとも、この人生は感情によって生かされているようだ。

真偽問わず情報過多で、誰もがアイデンティティにあがき、良くも悪くも感情を無駄に揺さぶられがちな現代。"感情がなければ" と思うこともあるが、"感情があってこそ"の人生だ。

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観た回数:1回
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【星つけた際の"個人的"評価・好み】
※作品のウリじゃなさそうな部分は「-」
総合点83pt/100pt 星換算★★★★4.2

95=スタンディングオベーション/90=大拍手/80=最高!/70=すごい!/60=良い/50=不足なし/40=あと一歩欲しい/30=うーん/20=さすがにちょっと/10=Z級

《配点》
★好み(主観によるただの好み・印象の強さ)
 87pt/100pt
★監督(コンセプト・元ネタ選定・主題・固有演出)
 80pt/100pt
★脚本(設定・起承転結・言葉・脚本でのテンポ)
 90pt/100pt
★撮影(構図・カメラワーク・撮影での映像美)
 89pt/100pt
★演技(演技力・役作り・演技のインパクト)
 87pt/100pt
★編集(カット・編集でのテンポ・音ハメ)
 73pt/100pt
★音響(録音・音響)
 78pt/100pt
★音楽(サントラ・歌曲)
 79pt/100pt
★美術(キャラデザ・衣装&メイク・セット)
 90pt/100pt
★配役(キャスティング)
 90pt/100pt
★VFX(VFXのクオリティ・VFXでの映像美)
 80pt/100pt
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