さとし

52ヘルツのクジラたちのさとしのネタバレレビュー・内容・結末

52ヘルツのクジラたち(2024年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

これはなかなか壮絶でした。

今日は「マッチング」とペアで今作を見るはずが電車で1時間くらい待たされ間に合わなかったです。「アーガイル」を見る気になれずその辺りをぶらぶらし今作の昼の回で鑑賞。そんな状況だったのか今作を見れて本当に良かったです。この映画が素晴らしかったんですが、たぶん2回は辛くて見れないです。なぜなら志尊さんが自殺した後を見るのは無理そうですね。まあ、首吊りでなく血だらけの湯船だったのでまだマシでしたけどね。でも辛かったです。まあ、しかし、私は予告編を観すぎたせいか劇場へ入った時にたぶんこういう映画だろうなというのを頭の中で組み立てていったんですが、30分のところで予告編で見せてた部分はある程度片付き残りどうするんだろうなとと思ったら専務はヤキモチマンだし、あんさんが打ってた注射が糖尿病のものではなくホルモン注射だったし挙げ句の果てには杉崎さん2度目の自殺未遂をするはなんか無茶苦茶でした。でもよく2時間15分にまとめた作品でした。

あとやっぱり未来でどうなったのかを見てから回送シーン扱いで過去の出来事として描かれたのが良かったです。そこは監督の力量でありスタッフさんの努力の賜物であったわけです。まあ、正直まあ、人はやり直せると言っていたので杉崎さんの家族との関係がきっかけですんなりとやり直せるのかと思ったのですが、そうはいかなかったですね。なんか生と死への向き合い方が、他の作品と違うなと思ったのが正直な感想です。私は杉崎さんが志尊さんに最後にありがとうをいうシーンで泣きました。私の前に座ってたおっちゃんが志尊さんの自殺シーンでなんともいえないショッキングな声をあげていたのは覚えています。みんな鼻は啜っていました。唯一不自然な点があるとすれば、杉崎さんじゃない方の女の子はあんさんと何があったのという発言があってそれまで本当に何も知らなかったことに違和感を感じました。まあ、この作品に弱点があるとすればこんなところです。

杉崎さん絶好調ですね。
次はどんな作品に出るのか楽しみです。
さとし

さとし