1999年以前は、幻魔大戦 や 地球へ そして忘れちゃいけないエヴァンゲリオンみたく、人類滅亡の壮麗なイメージがエクスタシーを伴って展開するアニメがあったのですが、やはり令和で21世紀な現在で、アレをやってはリアリティーが担保されないのでしょう(地球へ では滅んでませんが)。
尾籠な表現で申し訳無いですが、今作の、この残尿感こそ、今のリアリズム。
この先、とんでも無い事が起きそうな予感はあるんだけど、白刃一閃してスパッと介錯って方向で人類は滅びそうに無く、大災害?の後もダラッとボンヤリこの世界は継続しそうで、正直しんどい。
だからこそ、たとえ世界の運命と引き換えにしても、親友と!と言う本作の不思議な感動があるのでは?とかが、鑑賞後2日ほど考えた、今の時点での答えかな。
美しくも残虐な世界にまずは浸って、来し方と行く末に想いを馳せたら、なんか良い感じ♪な、映画でした。
映画館の大画面での鑑賞がおすすめです。
費やした時間とお金に見合う……以上の快楽があると思いますよ。