"触ってみたが…妻じゃないかも…"
間もなく少年院を出所する息子と新たな家で暮らすことを夢見るビニールハウスに住むムンジョン…盲目の夫と重度の認知症を発症している妻の老夫婦を訪問し介護する毎日…
貧困と格差に苦しみながらも、何とか夢を叶えようとするムンジョンであったが、盲目の夫の妻を風呂に入れていた時に事件は起こり…追い詰められたムンジョンが取った手段は…
徹底的な負の連鎖をつるべ打ちに見せてくる本作…あ〜そうなるよね…の連続なのだ…見ようによっては自業自得ではあるけれども、果たしてその言葉で括ってしまっていいのだろうか？
"半地下はまだマシ"
というウリでありましたが、監督の差なのでしょうか？
力量の違いが画面に現れており、題名であるビニールハウスも余り上手く活用されていないのが残念なところ…
まぁ、徹頭徹尾、"やりきれない感"ダダ漏れな感じは良い。
ムンジョンを演じたキム・ソヒョンは、不幸オーラがバリバリと出ていて、切なく、素晴らしい演技に引き込まれただけに、作品全体に漂う今一歩感が勿体無いなぁと思った次第です。
