東京国際映画祭学生応援団

真昼の女の東京国際映画祭学生応援団のレビュー・感想・評価

真昼の女(2023年製作の映画)
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第36回東京国際映画祭コンペティション部門

あらすじ
1900年代前半のドイツ社会で生きる一人のユダヤ人女性の半生を描いた作品。一人の女性として、精神疾患を持つ母親の娘として、医者を目指す学生として、妻として、そしてナチ政権下で暮らすユダヤ人として…主人公の持つ様々なアイデンティティが交錯する中で、必死に生きようとする姿が描かれる。社会で生きていく中で誰もが抱えるストレスや葛藤が描かれ、時代設定は1900年代前半であるものの、現代社会で暮らす我々にも多くの気づきやメッセージをもたらしてくれる作品。

まずは、この映画、とにかく音良し❗️演技良し❗️映像良し❗️
最初のシーンから最後のシーンまで私の心は奪われっぱなしでした。こんなにもいろんな感情が引き起こされて、見終わった後に楽しさと興奮と疲れがドッと一気に訪れた作品は初めてだったかもしれません。
あらすじにも書いたように、主人公へレーネの様々なアイデンティティが見るものに沢山の感情をもたらします。本当に私が想像しうる感情の域を超えていて、でも一女性として共感できる場面や描写が数えきれないほどあって、そこがまた私を作品の世界にグッと引き込みました。

また、映像や音響もとても素晴らしく、光と闇の使い方が印象的でした。へレーネに深く関わる二人の男性は、光と闇をうまく使い分けながら描かれます。二人のコントラストが印象的でありながらも、時折残酷なものにも映りました。まあ何と言っても二人ともイケメン!目の保養!超カッコ良くて一瞬でファンになってしまいました😻(インスタ個人的にフォロー済)

それはさておき、本作には人間らしさがふんだんに盛り込まれており、時にはあまり表に出すべきではないとタブー視されている感情や欲望もしっかりと映し出されているような作品です。個人的に人間らしさを感じられる映画が好きなので、かなり好みでした。
子供の泣き声のシーンで、耳を塞ぐと泣き声が遠のいて、手を離すと泣き声が大きくなる。へレーネの世界に入り込める演出で、同情せずにはいられませんでした。こういうシーンを通じて、製作陣のメインメンバーに必ず女性がいるんだろうなと、映画を見ながら確信していました。

そして映画祭ならではのQ&Aセッションでは、監督がどのような思いでこの作品を作られたのかが少し明らかにされました。Q&Aでその話を聞くまで気づいていなかったテクニックやメッセージが散りばめられており、東京国際映画祭というこの場で本作を見ることができて本当に良かったなと思えた作品でした🎞️🥰

《12期・りさこ》

🎥第36回東京国際映画祭 ‼️絶賛開催中‼️
 |開催期間:10/23(月)〜11/1(水)
 |場所:日比谷・有楽町・銀座地区  
 |チケット:当日でも席が空いてる作品は購入できますので是非!特に学生は【当日券500円】🉐

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