【第36回東京国際映画祭にて小津安二郎生誕120年特集上映開催中！】
とんでもなく面白かったです。
陽気な音楽や登場人物たちの抑制された笑顔の表情で勘違いしてしまいそうになりますが、本作で起こる出来事はどう考えても「余計なお世話」が原因であり、相手の感情を勝手に決め付け、誤解し、自分の理想を押し付けているだけでしかないのだと思いました。
このような「自分勝手な人の醜さ」を描いているのにもかかわらず、完璧な構図の映像や陽気な音、俳優の笑顔や軽快なセリフによって、人の醜さが、まるで「無かった」ことにされていることに、小津作品の末恐ろしさを感じました。
映画を観終わった時には、「家族の温かさや、それを見守る周囲の人の、昭和ならではの温かさ」という印象に丸め込まれてしまい、映画的に「美しい」シーンを撮り続ければ、人の負の感情は無かったかのように映画を作れることを、小津監督は証明してしまったように思えます。
異常なほどに面白かったです。面白すぎて、小津作品で描いていることの本質がわからなくなってしまいました。
これからも小津作品をたくさん観て、なぜ自分が小津作品に惹かれ続けるのか、明らかにしたいと思います。(学生応援団わくと)
🎥第36回東京国際映画祭 ‼️絶賛開催中‼️
｜開催期間：10/23（月）〜11/1（水）
｜場所：日比谷・有楽町・銀座地区
｜チケット：当日でも席が空いてる作品は購入できますので是非！特に学生は【当日券５００円】🉐
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