東京国際映画祭学生応援団

ロクサナの東京国際映画祭学生応援団のレビュー・感想・評価

ロクサナ(2023年製作の映画)
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第36回東京国際映画祭コンペティション部門

『南から来た少年』(97)で東京国際映画祭ヤングシネマ・ゴールド賞を受賞したシャーバズィの最新作。魅力的な女性と出会った青年が巻き込まれる出来事を通してイランの若者たちが置かれた不安定な状況を描き出す。

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まず、私はイラン映画を見ることは初めてだったので、この映画を通して知ったイランの側面が多くありました。例えばイランではお酒を所持しているだけで逮捕されてしまうことにとても驚きました。特に登場人物の年齢が自分の年齢に近かったこともあり、もし自分がイランで生まれていたら、こんな生活を送っていたのかもしれない…と自分を重ね合わせたシーンもありました。映画を通じて、それまで全く知らなかった国の生活を見て知り、疑似体験することができるのは、まさに”国際”映画祭ならではだなと実感しました。

そして、ストーリーが進んでいく中で飽きさせる暇もないほど多くの出来事がテンポ良く起こります。しかしその出来事はどれも、誰にでも起こりうるような、私たちが日常で常に隣り合わせになっているものです。そのような出来事を通じて、イラン社会が抱える問題を登場人物の視点から見ることができる、そんな作品になっています。

数々の出来事が起こる中で、この物語はどうやって終わるんだろうか?と本当に最後が読めない展開で、あっという間の120分を過ごしました。個人的に私は、エンドロールの時間に映画全編の内容を思い出して消化しようとする、その時間が大好きで、今回も思う存分楽しむことができました。

そして、劇中には海のシーン、火のシーンなど象徴的なシーンが多くあり、何を表しているのだろうと考えさせられるものもありました。個人的には、この映画のタイトルにもなっている女性「ロクサナ」のヒジャブの色が気になって注目して見ていました。

公式プログラムで読むあらすじや紹介文以外に事前情報がない中、映画を見ることで、ポスターになっているシーンを答え合わせのように知ることができたり、あのシーンはどういうことだったんだろう?という疑問や関心を多く抱く経験ができるのは、まさにココ東京国際映画祭でしかできない体験だと改めて感じました。

また、Q&Aセッションでは登壇された監督と主演俳優さんが終始和やかな雰囲気を作られていて、仲の良さが伝わってきました。彼らが制作段階でどんなことを思っていたのかを知ることができたのは、本当にこれも映画祭ならではだと感じました。

ぜひ皆さんもご覧になってみてください😼🎬

《12期・りさこ》


🎥第36回東京国際映画祭 ‼️絶賛開催中‼️
 |開催期間:10/23(月)〜11/1(水)
 |場所:日比谷・有楽町・銀座地区  
 |チケット:当日でも席が空いてる作品は購入できますので是非!特に学生は【当日券500円】🉐

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