このレビューはネタバレを含みます
試写会にて二度目の鑑賞
ありがとうございました
このタイプの作品は二度目でも味わえるので、鑑賞を楽しみにしたいたが、油断したか中盤までかなり寝てしまった。
オープニングの青暗い空の寂寥感ある美しさだけで、この映画の映像美と空気感は保証される。
大林監督作は真似しようにもできない作風なので、事前に観なくても問題なし
ヴェンダース監督やカウリスマキ監督など意図的に登場人物やストーリーに起伏のない作品では、音楽が効果的に使われて、より豊かに多くのことを表現する
今作も青白い心の襞を演技や台詞以上に、都会の空気や窓や鏡や音楽に溶け込ませるように伝えてくる。
ラストは今作は青暗い色調がメインだったが、赤暗い色調で主人公が優しく異人となった恋人を包み込む姿をカメラが徐々にひいていき、最後は一つの光となって夜空に輝き、周りにも星が現れてきて終わる
この時に流れる音楽の力もあって、映画らしいラストをやりきる強さがある
一番印象的だった台詞
他人を愛したことがないからこの感情が愛か分からないという主人公に対して
彼を愛したいか、と問う
これがすべてのはじまり
アンドリュー・ヘイの過去作をすべて観たい、これから絶対にスクリーンで観るべき監督になった
最近、大作で当たりが多いなか、かなりの掘り出し物