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The Caine Mutiny Court-Martial(原題)
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『The Caine Mutiny Court-Martial(原題)』に投稿された感想・評価

アルトマンは予算が無いなら前半は不要、
と言いそうだが、
さすがにボガード版のように、
事故部分のシークエンスは必要だとは思うが、
これはこれで成立しているのは、
フリードキンの手腕というよりも、
フリードキンの手腕の噂に集まるキャストの力が大きいのかもしれない。

最近だと、
『落下の解剖学』同様、
法廷劇。

シナリオがいいのはもちろんだが、
ギリギリのギルティorノットギルティは芝居、演出、
揃っていないと、
良い作品にはならない。

揃っていると、
対話だけで、
ひとつの部屋だけで成立する。

ラストのリメイクオリジナルのスピーチは、
フリードキンの怒りか。

R.I.P.
ランス・レディック
William Friedkin監督の遺作。よくやった。50年代の戯曲を元にした大人向け裁判ドラマ、演技やスタイルについては文句がない。小さい映画なのに達人が作ったことは違いない。

僕が観たFriedkin作品の中に1995年「The Guardian 」だけはちょっとありえない。
3.3
The Caine Mutiny Court Martial 2023年作品
6.5/10
ウィリアム・フリードキン監督
キーファー・サザーランド ジェイソン・クラーク ジェイク・レイシー
モニカ・レイモンド ランス・レディック ルイス・プルマン
「ケイン号の叛乱」の映像作品には1954年のハンフリー・ボガート の「ケイン号の叛乱」と未見であるが
ロバート・アルトマン監督の 1988年の「軍事法廷/駆逐艦ケイン号の叛乱」 がある。
本作は軍法会議で占められていてアルトマン版に近いと思う。
フリードキンの遺作にしてギレルモ・デル・トロが助監督をしている本作は
密室劇としてカメラの動きは少ないが、法廷劇としての醍醐味は原作がしっかりしているだけに楽しめる。
艦長はキーファー・サザーランドが演じて、被告マリクはジェイク・レイシー、
弁護人はジェイソン・クラーク。
キーファーではハンフリー・ボガートには敵わない。
被告マリクを裏切り一番得をしたキーファー役はルイス・プルマン。
「The Starling Girl」でもそうだが、卑怯者が板に付いている。
判事がランス・レディック。「ジョン・ウィック」のシャロン役で隙の無い演技をみせていたが、
本作でもカッチリとした仕事をしている。
本作はフリードキンのみならずレディックの遺作でもあり貴重。

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