nisui

極限境界線 救出までの18日間のnisuiのネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

布教目的でアフガニスタンを訪れた韓国の一団23人がタリバンに拉致されたので外交官が解放の交渉に挑む話。
ファン・ジョンミンの胃に穴が開くし見てるだけの私の胃にも穴が開く。
題材は重すぎるくらいに重いけど、誠実を絵に描いたような外交官・ホットでタフな工作員・三枚目の通訳と主人公と仲間たちのザ・少年漫画なキャラ付けは親しみが持てた。
うまくいきかけた交渉が決裂した理由が「布教目的なのにボランティアだと嘘をついていたから」に信仰の重さを感じた。
「アフガニスタンの人は韓国のニュースなんか見てないよ」と高を括ったことが嘘がバレるきっかけになったんだけど当時はまだあらゆる情報が一瞬で全世界に知れ渡るという感じではなかったのかしら。
24時間という期限の短さに絶望していたら一人殺して期限を24時間延ばす…という手段に人質という手駒があるうちは延ばし続けるのかともっと絶望した。
ラスボス戦で通訳挟んで会話してたはずが途中からお互い英語で会話し始めたのには笑ってしまった。
エピローグで工作員と通訳が行動を共にしていたのには和んだけど、この作品で描かれていたことは数多ある事件のひとつにすぎないということがわかるラストシーンに胃に開いた穴が大きくなりました。外交官にボーナスはずんであげて!
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