ぜん

マイノリティ・リポートのぜんのネタバレレビュー・内容・結末

マイノリティ・リポート(2002年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

【犯罪が未然に防げる世界で容疑者に?】

◯ハラハラする展開の映画が好き
◯本格的なSF作品を観たい
◯スピルバーグ映画が好き

そんな人におススメです。

〜あらすじ〜
舞台は犯罪が未然に防げるシステムがある2054年のワシントンD.C.
息子を誘拐されたことで犯罪を未然に防げる犯罪予防局の刑事になった男が主役。
そのジョンがある日容疑者に。

犯罪予防局から逃げるジョンは完璧なシステムを維持するために少数意見(マイノリティ・リポート)が破棄されることを知り破棄された情報を探す。

ジョンは殺人を犯してしまうのか。
マイノリティ・リポートは存在するのか。
息子が誘拐された事件の真相は。

〜感想〜
「自分の未来は自分のもので自分の意志で変えることができる」
この言葉にこの作品が伝えたいことが集約されているのだと思いました。
過去は変えることはできないが未来は変えることができる、今までどれだけ不幸であったからといって未来を諦める理由にならないのだと思います。

犯罪を未然に防ぐシステムというのはアニメの『PSYCHO-PASS』と似た設定です。
しかしシステムは未来を予知できる生身の血の通った人間というところが非人道的であると言えます。
システムが導入されて殺人数が0になったのはすごいことだと思います。
でも、システムに利用された人間、少数意見によって誤って犯罪者となってしまった人、そして何もしてないのに犯罪者になった人間が更生する機会があるのかといった点で問題もあると思います。
マジョリティの利益のためにマイノリティを排除すべきか。
それともマイノリティの意見も尊重するべきか。
これらはあらゆる場面で問われ、システムによる監視社会になっていけば本質を人間自身が考え抜かなければならないと思いました。

作品としてはまとまっていたのでさすがスピルバーグだと思いました。
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