きざにいちゃん

ゴーストバスターズ/フローズン・サマーのきざにいちゃんのレビュー・感想・評価

3.7
安定、王道の大衆向けアメリカン・エンタメ・ムービーで、フツーに面白かった。が、期待以上でも以下でもなく「まあ、こんなもんだろう」という感想。

ゴーストバスター(GB)は個人的には映画を超えて一つの能天気なアメリカのポップなサブカルアイコンなので、まあこれでいいし、これからも手を変え品を変えていろいろと遊びながら続けてほしいと思う。

ただ、あえて言えば、これは進化なのかもしれないけれど…

これまでGBはガラクタ・ポンコツ・オタクチームのドタバタ劇だった。それが前作から今作にかけて『ミスター・インクレディブル』のような雰囲気の家族モノになって来てしまっているのが少し残念である。

おバカだけどシニカルな笑いというGBの持ち味が、家族愛や“みんな違っていいんだよ”的な手垢のついた善良メッセージ色を帯びて来てしまうからである。
それはそれで勿論否定するものではないし、多くの人の共感を得てホロリとさせる、大衆の支持を得やすいものなのだろうけど、やはりGBはサブカルであってほしい。ディズニー・ピクサー的な行儀の良いメジャー路線には行ってほしくない。そんな風に思った。

今作のいちばんの収穫は、ファイヤーマスターのエキセントリックなインド人ナディーム笑