シネマの流星

真夜中のカーボーイのシネマの流星のレビュー・感想・評価

真夜中のカーボーイ(1969年製作の映画)
5.0
50年以上も前に作られたことを微塵も感じさせない映画力。敬愛する井筒監督が「共感の踏み絵」と言い、高校生で影響を受けたことにも驚く。大学生で観たときは何も分からず何も感じなかった。青春は故郷を捨ててから始まる。「人生に必要なものは2つある。サンシャインとココナッツミルクだ」。ラッツォのデタラメな台詞が脳と心臓に響く。心の中にあるマイアミに行けなかったラッツォとジョー。登頂できなかった山登りを思わせる。彼らの人生は惨めなのか、リコになれなかったラッツォは惨めなのか?否。彼らの足跡は永遠に胸に刻まれる。ココナッツミルクのパスタを作ろうじゃないか。永久にふたりは噂の男である。
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