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COUNT ME IN 魂のリズムのmiwanのレビュー・感想・評価

COUNT ME IN 魂のリズム(2021年製作の映画)
4.5
スコアを付けるタイプの作品ではないと思うけれど、私はドラムが大好きだし、ここでの評価もそこまで高くないので、あえてスコアを付けることにしました。

ドラム愛に溢れたドキュメンタリー作品。
私の知っているドラマーだけでも、チャド・スミス、テイラー・ホーキンス、ベン・サッチャー、ロジャー・テイラー、スチュワートコープランドらのビッグネームが登場する。ドラマーの名前は知らなくても、キンクス、クラッシュ、ダムド、ピンク・フロイド、ディープ・パープル、アイアン・メイデン、イーグルス・オブ・デス・メタル、ブロンディ、サンタナ、ライクーダー、などなど、私でも知っているバンドのドラマーたちが熱いドラム愛を語る。

雷に打たれたような、ドラムやリズムとの出会いによってドラムスティックを握り始めた彼らは皆、ジャズ・ドラマーや往年の大御所たちへの尊敬と憧れをキラキラとした表情で語る。

ジェーンズ・アディクションのスティーヴン・パーキンスが、ザ・フーの「Who Are You」に合わせてドラムを叩く姿は、まるでキース・ムーンが乗り移ったかのようだった。

「ギタリストは異性にモテたくてギターを始めるけれど、私はただドラムを叩きたくて始めた」
「ギターの演奏が止まってしまっても音楽は続いていくけれど、バスドラが止まってしまったら観客たちは路頭に迷う」
という言葉が特に印象的だった。私も全くその通りだと思う。でも、ギターと比べて表現するところに、ギタープレイヤーに対するちょっとした対抗意識みたいなものも感じたりもする。

とにかく、音楽そのものと言っても過言ではないリズムを生み出すドラムが本当に好きだ!
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