Jun55

ジガルタンダ・ダブルXのJun55のレビュー・感想・評価

ジガルタンダ・ダブルX(2023年製作の映画)
4.5
自主映画で鑑賞(現在、Netflixでも鑑賞可)
タミル映画界の鬼才監督Karthik Subbarajの新作。
(若手だけれども、これまでの実績から、”若手監督”との紹介は憚れる)
Subbaraj監督作品は自分のお気に入りで、これまで4作品鑑賞済。
Jigarthandaも鑑賞済なので、その続編ということで期待が高まる。

(ところで、タミル映画界で大活躍中のLokesh Kanagaraj監督(彼も若い!)も好きなのだが、彼は徐々に商業主義的になっているような気がしているのだが、Subbaraj監督は依然と尖ったところが残っているような気がする)

Subbaraj監督作品の特徴が、ストーリーの展開が読めないこと、特に最後にどんでん返しがあること。
そして、社会正義、勧善懲悪が背景にあること。

本作品でも、その特徴、持味を存分に発揮されていたし、社会的メッセージ、特に政治、警察を含めた権力に対するアンチメッセージは前作以上に強いものを感じた。(これは南インド映画の特徴、面白さにも繋がっている)
特に、この映画では、少数民族、地方文化、環境問題等、共感できるものが多く、総じて高い評価を与えたい。(カンナダ映画の傑作、Kantaraを彷彿させた)

ところで、この映画は、スターウォーズのように、前作より遡っているのか。
三作目があるのは、エンディングからも明らかだと思う。

本作品は、前作に比べて、撮影技術(含む特殊撮影)もレベルアップしている。
Jun55

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