バービーランドのSupreme courtの様子は、Roe v. Wadeを想起させ、アメリカが置かれているジェンダーの問題がやはりベースにある。
アメリカで大ヒットになるのは、そのような社会的背景とバービー人形のブランド力（日本ではリカちゃん？）故なのだろう。
そして、女性監督だからこそ、ある意味、Too serious にならないように、笑いも含めて、うまくまとめることができたのだと思う。
（Entertainmentとして作品化できた）
ただ、自分にとっては、その社会的メッセージがあからさまに分かるし、それを茶化すところが、”重み”のない、”軽い”映画になってしまい、鑑賞後に何か心に残るような映画にはならなかった。
Women talkingもそうだが、この映画も「ポスト＃Me too」の中での手探り感から出てきた作品ではないかと思った。
（前に進んでいく、というアメリカ人らしいメンタリティは感じられる）
