広島カップ

遠すぎた橋の広島カップのレビュー・感想・評価

遠すぎた橋(1977年製作の映画)
3.0
出てくるは出てくるは、出~てくるは出てくるは....
どの画面にも誰かしら軍服姿のスターが必ず映っている。オールスターキャストとはこういうこと。

開巻直ぐに連合軍の作戦会議の一室にダーク・ボガード、ショーン・コネリー、ライアン・オニール、ジーン・ハックマンの顔が並んでいるのにはいきなりジーンときます。笑

何となく文科系で知的な役の方が似合いそうなアンソニー・ホプキンスもマイケル・ケインも軍服姿で前線でワイルドに。
ジェームス・カーンやエリオット・グールドといった元々ワイルドな役者はよりワイルドに。
ドイツの軍服姿が当然似合うハーディー・クリューガーとマクシミリアン・シェルや、滅多に見られない軍服姿のロバート・レッドフォードも拝めます。
「ワシはそういうのは好かん!」とばかりにただ一人軍服ではなく蝶ネクタイでバシッと決めているのは重鎮ローレンス・オリビエ。

夥しい数の落下傘降下シーンがあったり、美しいオランダの風景の中で繰り広げられる戦闘シーンも奥行きの深いカメラでキッチリ捉えていて大迫力。

戦争の無意味さ悲惨さを殊更強調してくる訳でもなく、個人的に的を絞ったヒューマンな展開も少な目で、威勢のいいテーマ曲も共通していることから『史上最大の作戦』(1962)のような感じも受けますが、彼の作品と決定的に違うのが連合軍の負け戦であるという点。
最後の盛り上がりが欠けます。
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