Azuという名のブシェミ夫人

狼の血族のAzuという名のブシェミ夫人のレビュー・感想・評価

狼の血族(1984年製作の映画)
3.5
(゚Д゚ ) ほ、ほぁぁ・・・

見終わった時、たぶんこんな顔してました。
衝撃でした。色んな意味で。

金田一シリーズみたいな題名ですが(犬神家の一族に字面が似てると思っただけ)
あのグリム童話『赤ずきん』モチーフのダークファンタジーです。
『狼に気をつけて=男の人に気をつけて』っていう性に目覚め始める少女への忠告を幻想的に描いています。
でも何故かこの映画だと『繋がり眉毛の男に気をつけて』って言うんですけど笑
繋がり眉毛=狼男みたいな話らしいけど、毛深いだけじゃ・・・そういう問題じゃないか。
私ならついて行かないけど・・・うん、そういう事じゃないんだ。きっと。

監督は『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』のニール・ジョーダン。
近年アマンダ・サイフリッド主演のホラー寄り映画もありましたけど、この映画見た4年前位は赤ずきんの話にダークサイド(?)を感じていなかったので斬新に感じました笑

1984年制作ですから特撮技術のところは多少勘弁してあげて欲しいんですが、狼への変身シーンは見ものです!
個人的美術賞をあげたい位にセットや森の中の描写は美しくて、ゴシック調な雰囲気はすごく素敵です。
お茶会シーンとか好きだなぁ。

それと特筆すべきはサラ・パターソン!
可愛い~。
少女が大人になる前に一時だけ持つ妖しい色気みたいなものを醸し出してます。
でも彼女は映画これ一本しか出てないみたいで、見れるのはこの作品だけです。
なんて事言うと見るのすごい勧めてる感じになりますけど、決して積極的には勧めません笑

でも、ちょっと見て欲しい気もする。
私も、もう一回見てみたい気もする。