ショートショート フィルムフェスティバル2024

同性で婚姻受理されるオープニングシーンは好き。でも、おいおいアンディ、そんな簡単に結婚に乗り気になるなよって思っちゃったし、伝統的な風習をベースにしてるのにSF風な描写が使われているのはチグハグして見えて、伝統の良さや価値があまり伝わってこなかった。一部実話に基づいてるそうだけど、同性同士の結婚に異性が割り込んでくるストーリーもあまり好きではない。

②

主人公：アンディ
ドライブ：シンイーを成仏させる
ストーリー：台湾でパートナーのイーランと結婚したアメリカ人のアンディは、新婚ホヤホヤなのにもかかわらず、行きつけの魚スープ屋さんのおばさんから、死んだ孫シンイーを成仏させるために冥婚を頼まれる。イーランとの結婚生活を守るために一度は断るが、シンイーを供養したいというおばさんの強い思いに動かされたアンディは、イーランの理解を獲得し、シンイーとの結婚を決意する。
テーマ：新と旧、祖国と外国、迷信と現実、現界と冥界

尺：18分
II：赤い封筒を拾ってしまい、おばさんから孫との結婚を迫られる（2:30)
PP1：夢にシンイーが出てきて、結婚を頼まれる（3:30）
サブプロット：イーランと喧嘩する
MID：おばさんに結婚を断る（8:00）
※おばさんに結婚を承諾する（11:00）←MIDか迷ったが、最もドライブの達成から離れるところは断る場面
サブプロット：イーランを説得する
PP２：結婚式で赤い封筒を受け取る（14:00）
Climax：シンイーの成仏を見送る（16:45）

台湾の風習"冥婚"の相手となる男性とその夫、そして孫娘を亡くし冥婚をさせようとする女性。

伝統的習わしの冥婚を軸にしながら、同性カップルという現代的なキャラクターを主人公にしている。

伝統的価値観と今の価値観の相剋とバランスを、可愛らしく描いている。

亡くなった娘と話す夢のような世界もはじめはやりすぎかと思ったけど、最後まで見ると少しファンタジックな雰囲気がこの作品には合っている気がしてきた。

★★☆