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ホビット 決戦のゆくえのHiiiraiiiのレビュー・感想・評価

ホビット 決戦のゆくえ(2014年製作の映画)
3.4
2014.12.15 TOHOCINEMAS六本木

『ロード・オブ・ザ・リング』の前日譚にあたる『ボビット』最終章。全てを監督したピーター・ジャクソンが紡いだ劇場版トータル17時間12分の冒険物語は映画史にたしかに刻まれた。

『ホビット』シリーズの前々作、前作から核の存在であったスマウグが映画開始早々に退治される展開にまず驚き、ドワーフ達の活躍の少なさにも驚いた。本シリーズから登場するエルフ族のタウリエルとドワーフの恋物語も冗長に感じたりもするが本作最大の見せ場である五軍の合戦(原題は『The Hobbit:The Battle of the Five Armies』)は映像技術もさることながら文句の付けようもなく堪能できる。しかしやはりもう少しドラマ部分に時間を割いて欲しかった気もする。

エレボールの財宝の行く末とオーケン石は忘れ去らさられトーリンとビルボのやや強引な友情物語としてこの物語は完結してしまう。そもそもLOTRシーリーズよりも地味であるこのシリーズを三部作で描く事に少々疑問ではあったがピージャク監督の手にかかればどれも楽しい時間を過ごさせてくれた。きっと私の文句などエクステンデッド・エディション版で解消されているのだろう。

当初はギレルモ・デル・トロ監督が手がける予定だったがこうして全て終えるとLOTRシリーズから一環したピージャク監督で良かったのだろう。また何度でも見たい作品たちであり劇場映えする孤高のファンタジーをありがとう。お疲れさまでした。
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