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煙突の中の雀のnekokatzのレビュー・感想・評価

煙突の中の雀(2024年製作の映画)
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最近の映画記録、TIFFで4日目にみた「煙突の中の雀」のこと。ユース部門の一本で、スイス映画。

これ、4日目までの中で一番面白かった。

40代の主婦カレンは、夫と二女一男の家族。
夏休みに妹夫婦たちが滞在することになり…という導入。

大学生の長女クリスティーナも帰省、息子レオンは小学生なのに料理好きでホームパーティの準備をし…とホンワカしそうなものだが、
だんだんと、カレンと子供達の間の不協和音が見えてくる。

彼女は抑圧する母であり、子供達から避けられている。
北欧映画的ギスギス感。

カレンと妹も、実の母から似たような扱いを受けていて、母にされた事を自分もやってるというパターン。

とにかく劇中の、母と子供達との心理戦というかギスギスバトルが凄い。
「相手の大事なモノを台無しにする」戦略をお互いが駆使しているのですw

二つの家族+αとかなり人数が多いドラマを上手く回していて感心した。
特に次女の強烈キャラが良かった。

ラスト、現実かイメージかを曖昧にした着地は少々いただけないが、それでも見る価値はあった。

近年のユース部門の中では、かなりの怪作では。
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