恭介

ピッチブラックの恭介のレビュー・感想・評価

ピッチブラック(2000年製作の映画)
3.8
我らがディーゼル兄貴の出世作にして
初の当たり役を得た作品

ピッチ・ブラック=めっちゃ暗闇
・・・多分、そんな意味(笑)

この作品に出てくるキャラクターが
リディックだ。
そう、本作はリディックのお披露目作
なんだが、タイトルから分かるように
あくまでも作品の中の1人のキャラクターに過ぎない。

思いのほか本作がウケたもんで
リディックというキャラクターを
独立させ、後に2作、リディックの名を
冠にした作品を発表している。

人を運搬中の宇宙船が事故により
ある惑星に墜落する。その宇宙船には
刑務所に輸送中だった極悪犯罪者の
リディックも乗っていた。

生き残った人々は割とすぐにこの惑星が
タダの惑星ではない事を知る。

この惑星には太陽が3つあり夜に
なる事はない。ただし22年に一度
皆既日食となり
漆黒の闇に包まれる惑星だった。
そしてそれがなんと!
墜落した今日なのだ!・・

かなり強引ぐマイウェイな設定だが
気にしちゃダメだ(笑)

その暗闇は人間の死を意味する闇となる。
闇になるやいなや、ワラワラと地下から
飛び立つ謎の生物たち。

果たしてリディックや他の生存者達は
無事、惑星を脱出出来るのかっ!

が、大まかなストーリー。

これがあなた、初見の時は
全く期待していなかったせいか
思わぬ拾い物に出会った感があった。

大好物のB級臭がプンプンする
モンスタームービーだったから。

リディックも個性的な設定で
投獄されていた時に、暗闇でも
目が見えるように手術を受けており
リディックが活躍するには正に
うってつけの惑星だ。

そして暗闇で蠢く無数のクリーチャー。
クリエイトを担当したのは
ゴジラでないゴジラをクリエイトした
事で有名なパトリック・タトポロス。

舌を噛みそうな名前の彼が
ギャオスとギロンを足して
ハンマーヘッドシャークで割ったような
不気味なモンスターで盛り上げてくれる。

ゴジラをクリエイトしたけど
パトリックは多分、東宝系の怪獣より
大映のガメラ系の怪獣が好みなんだろう
(笑)

しかし、ディーゼル兄貴。
どうも人気が出そうなキャラクターを
活かす事が苦手なようで
このリディックもトリプルXのザンダー
最近ではラスト・ウィッチハンターや
ブラッド・ショットも全部上手くいけば
シリーズ化を見込めるキャラクターが
全滅に近い。

まぁワイスピのドム、一点豪華主義で
充分食べていける程の収入は得ている
だろうが、観ているこちらは
歯がゆい事、このうえない。

特にリディックとザンダーは一作目が
面白かった故、余計になんだかなーと
遠い目になってしまった(笑)

本作の後に製作した「リディック」を
何をトチ狂ったのか壮大なスペース
オペラ調の作品にシフトチェンジ。

B級アクションだから輝いていた
リディックを莫大な製作費を投入し
A級キャラクターに押し上げようとして
大失敗を招く。

次のリディック・ギャラクシーバトルで
最初のリディックに戻そうとしたが
キャラクターの賞味期限切れで
あえなく消滅してしまったのが
悔やまれる。

ワイスピも残すところ後、2作だから
次なる当たり役を早くつくらなきゃ!
ね!兄貴っ


え?ワイスピ、辞めるつもりは
ないって?

そりゃないよぉー(笑)
恭介

恭介