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ありきたりな言葉じゃなくて

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ありきたりな言葉じゃなくての作品紹介

ありきたりな言葉じゃなくてのあらすじ

32 歳の藤田拓也(前原滉)は中華料理店を営む両親と暮らしながら、テレビの構成作家として働いている。 念願のドラマ脚本家への道を探るなか、売れっ子脚本家・伊東京子(内田慈)の後押しを受け、ついにデビューが決定する。 夢を掴み、浮かれた気持ちでキャバクラを訪れた拓也は、そこで出会った“りえ”(小西桜子)と意気投合。ある晩、りえと遊んで泥酔した拓也が、翌朝目を覚ますと、そこはホテルのベッドの上。記憶がない拓也は、りえの姿が見当たらないことに焦って何度も連絡を取ろうとするが、なぜか繋がらない。 数日後、ようやくりえからメッセージが届き、待ち合わせ場所へと向かう。するとそこには、りえの”彼氏”だという男・猪山衛(奥野瑛太)が待っていた。強引にりえを襲ったという疑いをかけられ、高額の示談金を要求された拓也は困惑するが、脚本家デビューを控えてスキャンダルを恐れるあまり、要求を受け入れてしまう。 やがて、事態はテレビ局にも発覚し、拓也は脚本の担当から外されてしまう。京子や家族からの信頼も失い、絶望する拓也の前に、りえが再び姿を現す。果たして、あの夜の真相は?そして、りえが心に隠し持っていた本当の気持ちとは……?

ありきたりな言葉じゃなくての監督

渡邉崇

原題
製作年
2024年
製作国・地域
日本
上映時間
105分
ジャンル
ドラマ
配給会社
ラビットハウス

『ありきたりな言葉じゃなくて』に投稿された感想・評価

5.0
【ありきたりじゃない言葉とは何か】

※公開記念舞台挨拶

この映画「ありきたりの言葉じゃなくて」は、小説やテレビ・映画などの題材としては”もしかしたら使い古された”ようなエピソードをもとに、構成を工夫することによって僕たちに何か考えさせようとする作品にしたかったんじゃないかと思う。

そして、それは、ありきたりなようで実はとても重要なことのように思える。

最近はずいぶん減った気もするが、映画のレビューで映画作品をディスるのに具体例は示さずに”脚本がダメ”ってのが今でも結構多くある。

とにかく批判重視で、そのために知ったかぶりをしたいのか、本当は映画の制作サイドで働きたいのにそんな機会を得られない逆恨みや苛立ちなのか理由は不明だが、批判をするのであれば具体性が必要なのはどんな世界でも当たり前だろう。

この実話をベースにした映画「ありきたりの言葉じゃなくて」は、偶然なのか意図してなのかは分からないけれども、「現実」と「物語」が入れ子構造になっているのと、これらの対比を通じて「何か」を考えることを促しているような興味深い作品だ。

(以下ネタバレ)

では、何が入れ子構造なのかというと、「”現実(=実話をベースにした物語)” × “〇〇”」と「”物語(映画のエピソード=”りえ(鈴本)のシナリオ” × “拓也の批評”)”」ということだ。

そして、僕の勝手な解釈だけれども、上記の〇〇に入るのは何かということもポイントになってくる気がする。

ワークショップでのりえのシナリオに拓也が日記のようだといった批判をする。有り体に言えば、つまらないということだ。

レビューの序盤で「もしかしたら使い古されたような」と書いたのはこれと重ねるためだ。

しかし、りえの自分自身の身につまされるリアルな状況を表現したシナリオは、日記のようなものなのだろうか。

面白味もない、ありきたいのものなのだろうか。

拓也が、自分には人に語ることが出来るような経験は何一つないと、りえに打ち明ける場面。

この団地屋上での会話は様々なことを語りかけている。

SNSにはびこる批判せんがための誹謗中傷。
映画のレビューで何ら具体性のない中傷的な批判。

もしかしたら、自分に語ることがない腹いせなのかもしれない。

しかし、これによって傷つく人は多くいるはずだ。

思料も想像力もない言葉。

〇〇に入るのは僕たちの言葉だ。

こんなシナリオの世界じゃなくても、現実の社会で考えて意味のある言葉を発していますか。

”ありきたりではない”とは、別に見聞きしたこともないような言葉を意味するのではないはずだ。

想像力を使って思料した言葉を使っていますかということじゃないのか。

もしかしたら、他人を批判する前に、自ら何かしっかり考えて行動・発言しろという人もいるかもしれない。

よく構成された佳作だと思う。

ちなみに、リアル小西桜子ちゃんを見たさに出かけた舞台挨拶の上映だったけれども作品としても考えさせられるものだった。

舞台挨拶は小西桜子ちゃんがとにかくかわいかった(←これも加点対象😁、すみませんね、ルッキズムで)。
4.0
12月20日公開作品
初の一般公開上映試写会にて鑑賞
監督、キャスト登壇舞台挨拶あり
テレビ朝日映像、初の映画化作品


脚本家デビューを控え、調子に乗っていた32歳の男が、やらかしたお痛が原因で、天国から地獄へ堕落し苦悩する様を描いた作品

日々の生活で起きてもおかしかないリアルさに、どっぷり前のめりになって引き込まれました
面白かったです!

出演の前原滉さんがとにかく良い
共演の小西桜子さん、内田慈さんも素晴らしかったです

"調子の乗りすぎには注意しましょう"
4.0
大好きなミニシアター系。テレビ朝日の「映画プロジェクト」から初となる長編オリジナル映画が誕生した。映像業界で起きた実話をもとに、脚本•監督を担当したのは「ワイド!スクランブル」でディレクターの経験がある渡邊崇さん。リアリティ溢れるストーリーはこういう事があっても決して不思議ではないと思わせる、切なくて温かな物語だった。

ワイドショーで構成作家としてナレーションの原稿を書く日々だった拓也(前原滉)は、先輩の有名脚本家•伊東京子(内田慈)の推薦で念願の脚本家デビューを果たす。浮かれた気持ちで飲み過ぎた拓也は、フラフラと呼び込みで入ったキャバクラでりえ(小西桜子)という女性に出会う。意気投合してはしゃぎまくる拓也はりえの罠にまんまとはまり、思わぬ事態を引き起こす。りえと連絡がつかないある日、りえの彼氏と名乗る男(奥野瑛太)が現れる。あの夜の真相は?りえが隠していた秘密とは?他人の傷みに鈍感な男•拓也の失敗と成長の物語。

会社に迷惑をかけ先輩の京子や家族の信頼を失い、とことん奈落の底に突き落とされても、拓也は何だか切羽詰まった感じがなく頼りない。半信半疑のまま、示談書に署名して大金を請求されても、スキャンダルを恐れ、取り敢えずその場を繕えばいいと考える若気の至り。闇金や闇バイトに走らないだけが救いで、結局両親に頭を下げて全てを話す。町中華を営む両親はそんな拓也に寄り添い、「正面からぶつかって解決してこい」と背中を押す。そんな父の言葉が身に染みた。昔ながらの職人肌の父親を酒向芳さんが好演。こんなに素敵な両親がいるんだから「頑張れ!」と言いたくなる。

主役の前原滉さん、ドラマでも良く見かけるがまだ32歳。もうちょっと歳上に見えたが、夢を掴んだ矢先に転落して失意のどん底を彷徨う拓也を好演。りえ役の小西桜子さんも魅力ある演技だった。

「ありきたりな言葉じゃなくて」というタイトルが秀逸。心に沁みる良い作品だった。
忘年会シーズンの今、自分を見失うほど飲み過ぎてはいけません。落とし穴があるかも。

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