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CURE キュアのkazu1961のレビュー・感想・評価

CURE キュア(1997年製作の映画)
3.9
▪️JP Title :「CURE」
Original : ※※※
▪️First Release Year : 1997
▪️JP Release Date : 1997/12/27
▪️Production Country : 日本
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record : 2020-744 再鑑賞
🕰Running Time : 111分
▪️Director : 黒沢清
▪️Writer : 黒沢清
▪️MusicD : ゲイリー芦屋
▪️Cast : 役所広司、萩原聖人、うじきつよし、中川安奈、洞口依子、戸田昌宏、春木みさよ、でんでん
▪️Review
とても深怖い作品です。解釈が難解でいく通りもの答えがあるんではないかと思います。
間宮は問いかけます“あなたは誰?”。。。会話し続けるとその本人のネガティブな考え方の側面が見えてきます。そのネガティブなパワーに暗示をかけ発散した時に猟奇的な殺人を犯す、すなわちネガティブなパワーから解放、“キュア”(治療)されたことになるのではと想像します。
エンディングも非常に難解で解釈の分かれるところ。ナイフを持つウェイトレス、高部の開放されたような健やかな表情。。。どう解釈するか。。
そして、これらのネガティブなパワーの根源は描かれてきた人々、高部にとって社会システムにあるのではという深い提言を感じます。

本作は、黒沢清監督にとって世界市場での出世作です。 本作をきっかけに、黒沢がフランスで『ダゲレオタイプの女』を撮影する切っ掛けになったんですね。
連続猟奇殺人事件を追及する刑事と、事件に関わる謎の男を描いたサイコ・サスペンス・スリラー作品である本作は、凄惨な題材を扱い、緊張感・緊迫感に満ちた話運びでありながら「CURE(癒し)」というタイトルとテーマを持つのが前述したように興味が尽きないところ。

東京国際映画祭コンペティション部門に正式出品され役所広司が最優秀男優賞を受賞しました。(参考:Wikipedia)


物語は。。。
奇妙な殺人事件が立て続けに発生していました。それぞれの事件の犯人につながりはありませんが、犠牲者の首から胸にかけてがX字型に切り裂かれていること、いずれの加害者も事件直後に犯行現場付近で逮捕されること、そして犯行の直前まで犯人に明確な殺意がなかったことが共通していました。やがて、一連の事件に関連のある人物として記憶喪失の放浪者、間宮が浮かび上がります。高部警部は尋問を始めますが。。。

▪️Overview
猟奇的殺人事件の犯人を追う刑事の姿を描いたサイコ・サスペンス。監督・脚本は「復讐 消えない傷痕」の黒沢清。撮影を「マネージャーの掟」の喜久村徳章が担当している。主演は「バウンス ko GALS」の役所広司で、本作で第10回東京国際映画祭の主演男優賞を受賞した。共演に「ドリーム・スタジアム」の萩原聖人。スーパー16ミリからのブローアップ。(引用:映画. com)
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