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ファーゴのkazu1961のレビュー・感想・評価

ファーゴ(1996年製作の映画)
3.8
▪️JP Title :「ファーゴ」
Original :「Fargo」
▪️First Release Year : 1996
▪️JP Release Date : 1996/11/09
▪️Production Country : アメリカ
🏆Main Awards :
第69回アカデミー賞 脚本賞 主演女優賞
第49回カンヌ国際映画祭 監督賞
▪️Appreciation Record : 2020-800 再鑑賞
🕰Running Time : 98分
▪️Director : ジョエル・コーエン
▪️Writer : ジョエル・コーエン、イーサン・コーエン
▪️MusicD : カーター・バーウェル
▪️Cast : フランシス・マクドーマンド、ウィリアム・H・メイシー、スティーヴ・ブシェミ、ピーター・ストーメア
▪️Review
お金の為ために人を騙し殺人を犯す悪人たち、一方で真面目に仕事に努め家族を大切にする女性署長、この対比で幸せとは何か?幸せは身近にあるもんだと訴えてくるのが面白いですね。
本作、ジョエル、イーサン・コーエン兄弟の最高傑作と言われている作品です。兄弟で脚本を書き、制作をイーサンが、監督をジョエルが務め、悪と幸せを対比して、何が幸せかをテーマにした作品ですが、欲に憑かれてしまった人々が右往左往し、その結果悲劇が拡大していくストーリーはサスペンス調ですが、コメディでもあり、身近な幸せを対比することによってリアルな人間ドラマに仕立て上げています。
人を食っているのが、”この映画は実話に基づいている”という、オープニングのテロップ。ほとんどがコーエン兄弟の創作なんですね。
また映像も特筆性すべきもので、ディーキンスの陰鬱で甘美なショットが美しく見事な冬のコラージュを生み出しています。
そして何より、フランシス・マクドーマンド演じる女性署長マージは、その印象的なキャラクターを見事に作り上げました。会話のリズムも独特のユルさがあり、このことが地道に生きる者のささやかな幸福を賛美しているかの演技です。このミネソタ訛りの英語を習得したマクドーマンドの演技は絶賛され、第69回アカデミー賞の主演女優賞を与えられました。
ラストで、夫婦がひとつのベッドに横たわっているシーン。幸せは欲を超えたところにあることを物語っていますよね。

物語は。。。
自動車ディーラーのジェリーが、借金返済のために軽い気持ちから、裕福な家庭で育った妻の偽装誘拐を工作し、義父からなんなく身代金をせしめようとしました。誘拐を頼んだ大男と小男のコンビ。単なる偽装誘拐のはずが、運悪く死者3人を出す凶悪殺人事件に発展してしまいます。。。

▪️Overview
コーエン兄弟によるブラックユーモアをちりばめた異色のクライムサスペンス。厚い雪に覆われるミネソタ州ファーゴ。多額の借金を抱える自動車ディーラーのジェリーは、妻ジーンを偽装誘拐して彼女の裕福な父親から身代金をだまし取ろうと企てる。ところが誘拐を請け負った2人の男が警官と目撃者を射殺してしまい、事件は思わぬ方向へ発展していく。アカデミー脚本賞、主演女優賞をはじめ、多数の映画賞を獲得した。(引用:映画. com)
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