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君への誓いのkoyaのレビュー・感想・評価

君への誓い(2012年製作の映画)
4.0
何の予備知識もなく観た映画。
実話をベースにしている、というのがびっくりです。

映画でよくあるのが、記憶喪失ものなのですが、この映画は事故で記憶障害になった妻。結婚した後の記憶が全くなく、実家に戻ってしまう。
それを取り戻そうとする夫という。
言葉とか、夫と出合う前の両親などは正確に覚えている、っていうのが厄介です。どうも妻は、家族とは何かあって疎遠になっていて、ちゃんとした結婚式もしていないのでした。

最初は、一目ぼれで付き合って、結婚して・・・という「ごちそうさま」とでも言いたくなるような感じですが、冬の日、車の事故で妻が頭をひどく打ち、記憶障害に。

夫と出合ってからあと、が全く思い出せず、実家に帰ってしまう。
奇跡が起きて、妻が記憶を取り戻しました、という作り話ではなく、
ダメなものはダメと正直に描いているのがいいです。

夫を演じたのがチャニング・テイタムで、『ステップ・アップ』で踊っていた若者でしたね。
最初は、観てる方が恥ずかしいくらいの夫婦の「ごちそうさま」ぶりも、記憶がなくなって「あなた、誰」になってしまった時の切なさが倍増する仕組みになっています。

純粋に恋愛と記憶について考えてしまいました。
記憶というのは、人それぞれで、自分の都合のいいように脳内変換される人もいれば、トラウマになってしまう人もいる。
記憶の不思議と、一から関係をやり直そう、あきらめない、っていう夫婦純愛映画。
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