ちょこばなな

ボウリング・フォー・コロンバインのちょこばななのレビュー・感想・評価

2.5
アメリカの銃乱射事件の多さは多民族国家と人種差別を行った歴史により他人を疑い、銃で何でも解決しようとしていることにあるのか。
とにかく人間の、自分より見た目が劣っている、自分と違う人を差別する性質が顕著に表れている国であることは分かった。
銃で解決なんて倫理的におかしいと言えば、アメリカ国民は何をしても自由だからと憲法上の権利を振りかざす。

女の子を銃で撃った少年の両親は大量の銃を所持し、ドラッグやお酒に溺れ、日常的に少年に暴力をふるっていたそうだ。
子どもの絵はその時の子ども自身の姿を投影しているそうだが、彼の絵にはSOSが込められていたようにも見える 。
銃が日常的にある空間で育ち、愛が憎しみと変わった時、銃で解決することを選ぶなんて、誰1人予想出来なかっただろう。

マリリン・マンソンの、恐怖で消費を促すアメリカを思い、問題提起をする姿にイメージが変わった。

マスコミの印象操作に惑わされ、肌の色で人を見下すような人間になってはいけない。
銃でも暴力でもお金でもなく、映画で人々の心に訴えかけようとする監督が好きだと改めて思った。