shino

グッドモーニング、ベトナムのshinoのレビュー・感想・評価

3.8
戦場にも…笑いとロックンロールを♪

ッグゥゥゥーーーッモーニンッ
ヴェッットナァァームd(゚∀゚)b!!!!!!!!
今にもロビン・ウィリアムズのシャウトが聞こえてきそうな、臨場感たっぷりのジャケット♡おすすめしていただいてずっと観たかった作品!

ベトナム戦争が激化する少し前の1965年。サイゴンに米国空軍の人気DJが降り立つ…!

兵士の士気高揚のために、米軍ラジオ局に引き抜かれたクロンナウア。彼の痛快なマシンガントークとロックな選曲は、第一線で厳しい戦いを強いられる若い兵士からの圧倒的な支持と人気を得るd(゚∀゚)b!!!
と、同時に直属のお堅〜い上官からは猛烈な批判を受ける!笑

とてもメッセージ性の強い反戦映画ですが、あくまで焦点が当てられているのはクロンナウアを取り巻くラジオ局の連中と、彼が関わったベトナム人。

戦争を美化するでもなく、どちらかの国を批判的に映すでもなく、テロのシーンはあるにせよ残酷な戦闘の数々を見せるでもなく…
それなのに…サイゴンで過ごした5ヶ月間を彼の目を通して見ることで、戦争の冷酷さと虚しさが色濃く胸に残る…
なんだか他の戦争映画とはまた違う切り口を感じた作品です。

観終わってまず思った、素直に悔しい!!
ロビン・ウィリアムズのアドリブたっぷりのアメリカンジョークの良さが、日本人ゆえにあんまり分からない…(´-`).
字幕は結構忠実に翻訳されていたと思うんだけど、だからこそ???な部分が多くって。
アメリカ人に生まれて彼のおもしろさの本質まで楽しみ尽くしたかったなぁ〜!笑

そこで生きる人のものを食べ、大切にされている習慣に触れる。きっと人と人が触れ合うのなんて結構簡単なのに、そこに「戦争」があるだけで交われないものもある…
クロンナウアの小さなベトナム人の親友、ツアンの最後の一言が切なく胸に残ります。

個人的に、ベトナムは好きで2回行ったことがあるけど、戦争博物館に連れて行ってくれたバイクタクシーのおじちゃんから放たれた一言は衝撃だった。

「アメリカ人は嫌い。日本人も原爆を落とされたから、あなたもアメリカ人嫌いでしょう?」
そうか…彼らにとってはまだ全然歴史じゃないんだって痛切に感じました。

戦火の時代にも現代にも、ベトナム人にもアメリカ人にも、「この素晴らしき世界」を優しく流してくれたDJのように、素敵な癒しが降り注ぎますように…♡
shino

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