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バッド・ジーニアス 危険な天才たちのshinoのレビュー・感想・評価

3.6
‘‘明日から世界は私たちの思いのまま’’

アンビリーバボーだったか世界仰天ニュースだったか…番組で前に見たことがあった中国で実際に起きたというカンニング騒動。事件の一部にインスピレーションを得た監督が織りなすタイのクライムサスペンス映画です!

冨永愛さんを彷彿とさせるお顔立ち&モデル体系の女優さんが演じる天才少女リン。タイの俳優さんたち、名前が実に長い。

優秀校あるあるかもしれませんが、お金あるボンボンほど勉強以外にしか才がなく、家庭が貧しい苦学生ほど学がある。
きっかけは主人公リンが自分の能力で得た、小さな報酬。
それぞれが抱える痛みと経済格差から歪みが生じ、世界を股にかけたカンニングプロジェクトが実行される…!

おバカボンボンカップル、秀才苦学生リン&バンクの4人が主要メンバーです。キャラと設定が極端なほどはっきりしていて覚えやすい。みんなきっとイケメン冴えない苦学生バンクの闇落ちに心を痛めることでしょう…

スリルの中に、どこかスタイリッシュさもあって見応えたっぷりです。
後半はすごく体力を使ってげっそりします。得られる額が額なだけに、超ハイリスクなカンニングプロジェクト。
「やめなよー普通にみんな勉強しろよー」とシンプルに思います。
ほんと、そんなに精巧なカンニング考える才能があったらその分普通に勉強してくれ。笑

切迫したシーンに突如放たれる「サワディーカー」の挨拶にほっこり。タイの映画で良かったなと思う瞬間でした。

あなたはどんな「選択」をするか、
そんな裏テーマがあるような気がしたこの映画。
勉強や試験を離れてしまった今ではなくて、当時学生の自分が見たらどう思うのかなと少し気になる作品でした!
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