mimitakoyaki

薬指の標本のmimitakoyakiのレビュー・感想・評価

薬指の標本(2004年製作の映画)
3.4
抑えた色づかい、標本研究所の静けさと街の躍動感の対比や、イリスの服…映像美です。
絵を見ているような美しさ、そしてエロス…、フランス映画だな~と思っていたら、実は原作は日本の話だったんですね。
立派にフランス映画になってました。

イリスの唇、髪、汗…、美しくて官能的です。
愛してるっていうわけじゃないのに虜になってしまうんですね。
靴を履いたまま標本技師に閉じこめられていたかったイリス…
技師の関心が他に向きかけた時の焦りや嫉妬心、 そして自ら全てを捧げて囚われることの歓び。
女の中にはどこかそういう部分があるのでしょうか…

妖しく異常で美しい愛のかたち。
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