牢獄

ヘインズ女学校に新しく赴任してきたアンリエット先生は、生徒たちにある事を聞かせる
1846年、パリ
厳格なプラスラン公爵一家の家庭教師として働くことになった彼女
子どもたちからは好かれているが、奥様とは理解し合えないまま、ある事件が起き....

1847年にフランスで起こった事件を題材にしたレイチェル・フィールドの小説を映画化したロマンスドラマ

見応えあった
ラストまで見入ってしまった

いい家庭教師ですね〜

妻か家庭教師か
世間体か本当の愛か

噂って怖い
女性ってコロッと変わりますね

今回のベティ・デイヴィスも良かった
そしてバーバラ・オニールも印象的

あと、貴族の特権ってスゴい！

貴族の屋敷に雇用された家庭教師の女性（ベティ・デイヴィス）が、自意識過剰な公爵夫人から嫉妬心を向けられてしまう。フランスで発生した公爵夫人殺害事件をベースにしている、サスペンス・ドラマ。邦題の「凡て」は「すべて」と読む。

舞台となる屋敷には、「公爵夫妻、4人の子供たち、使用人」が居住。夫は貴族の生活に辟易しているのだが、妻は社交界のトップに居座ることをアイデンティティにしている。そんな環境の中に置かれたヒロインが、無意識的に刺激を投じてしまう。

各人物に異なる境遇が設定されており、様々な視点から物語を汲み取ることができる。とりわけ、上流階級の有象無象を自分なりに吸収させたヒロインが、思春期の少女に人間的情緒の在り方を諭していく展開が印象に残る。

主演のベティ・デイヴィスが、二枚舌で世渡りする悪女にしか見えないため、悲劇のヒロインとしての説得力に欠けるが、女性に聖性を見いだそうとする男性心理の描写には同調することができる。

濃密な愛憎劇と、家庭教師と子供たちの絆を描いたドラマ。

デイヴィスがいつもの悪女を、完全に封印して、誠実さで勝負。これがはまっていて、２時間以上を見せ切ってくれている。ある意味、悪女の時も彼女は純粋なわけで、お手の物なのかもしれない。

バーバラオニールが、決して好感を持たれる役どころではないところをやり切っていて天晴れ！スカーレットのママですよ💦女優すごい。
ボワイエの狂気もさすがです。


ラヴシーンなんて出てこないのに伝わる愛。素晴らしい。