Kamiyo

運命の女のKamiyoのレビュー・感想・評価

運命の女(2002年製作の映画)
3.8
運命の女(2002) 監督 エイドリアン・ライン
脚本 アルヴィン・サージェント
ウィリアム・ブロイルス・ジュニア

1968年のフランス映画『不貞の女』をリメイクした
原題はUnfaithful(不誠実)エロティックサスペンス。
エイドリアン・ラインは「ナインハーフ」「危険な情事」「幸福な条件」といった三流週刊誌の中吊り広告のようなネタばかり扱う胡散臭さがある

ダイアン・レインは、本作でアカデミー賞にノミネート。
長い間不遇の時代を過ごして、再ブレークのきっかけになったのでダイアンが好きな僕は再見しようと思って
まずはダイアン・レインの艶かしい肢体が美しく撮られている。後ろめたさを感じさせつつ、でも目の前の美味しい果実に引き寄せられてしまう女のサガを滲み出させる演技はさすが。
幸せな家庭生活を送っていた女性が、あるきっかけで知り合った年下の男と不倫関係になりその為に事件が起こる、というよろめきドラマによくあるお話。これがダイアンでなければ最後まで観る気にならなかったかもしれません。

コニー(ダイアン・レイン)は
ハンサムで優しい夫エドワード(リチャード.ギアー)と
9歳になる一人息子と、郊外で暮らしています。
その時点で、彼女は自分の生活に対し
なんの不満も疑問も感じて無かったはずです。
でも、あの日が「運命」を変えてしまいました。
もし、あの日町に買い物に行ってなかったら
もし、その時突風が吹いてなかったら
もし、タクシーが直ぐとまってくれたら・・・
でも、出逢ってしまったのです。
あの若い男に・・・

ニューヨーク郊外に住むコニーは、強風が吹き荒れた日に息子の誕生日のプレゼントを買った帰り、強風に足を取られ転倒してしまった。彼女を介抱したのは、古書の売買を生業とするフランス人のブック・ディーラー、ポール(オリヴィエ・マルティネス)だった。
ポールは怪我の手当をすると言い、コニーを強引に部屋に招き入れる。彼の誘惑に抗し、自制心を働かせていたコニーだったが、3度目に彼のアパートを訪れた日、ついに肉体関係を持ってしまう。その後コニーは自堕落な穴にすっぽり はまってしいます。

印象的なシーン。
ダイアン・レインの官能的な表情...妖艶さ
どなたも指摘しないので、
僕の観た感想として、凄い性的の描写があります。

罪悪感から一線を越えられないコニーが、ポールの頬を引っぱたいて事に及ぶシーン。
エレベーター通路でのファックシーンもいったい何なのだろう。ついさっきまで罵りあっていたくせに、強引さに男の野生でも感じたのだろうか? いきなり「やって」に豹変ってどうなってるの、この真面目な人妻は…?
美しい太ももと、ずり下げられた白いパンティ。
その細いサイドラインと太ももの対比が美しいこと、
この上ない。

初めての情事の終わったあとの帰宅途中の電車内のコニーポールとの情事を思い出して、目を潤ませる。
性的な描写ですが、これほど露骨な描写はないかもしれません。おそらく、その場面だけでも、観る価値があるかも。 コニーが最初の情事のあと、電車に一人乗っている場面です。彼女は、ポールとの刺激的なセックスを思い返しながら、なんとも言えない表情を見せます。興奮、恥ずかしさ、嬉しさが入り混じったとでもいいましょうか。そのあとコニーは、空いたばかりの列車内のトイレに入り、トイレットペーパーをたくさんちぎり、それをためたばかりの水につけ、下着を脱いで、股間に当てます。なんとも、すさまじい描写ではないですか。出てきたのは、彼の精液か、あるいは、ダイアン自身の愛液か。いずれにしても、こんな露骨な描写はないな。。。凄いな。。。
おそらくほかの人も どなたもハッと思ったと思いますが文章にしてコメントする方はいらっしゃらないようです

女性は、幾つになっても「若く・美しく」見られたいと思っています。
結婚していても、「恋愛願望」はあります。
もう一度「燃えるような恋がしてみたい」・・・そう思う女性は多いでしょう。
なぜなら、「恋愛」は相手の男性から「女」として認めて貰える事だから。
夫以外の男性にそのような「目」で見て貰える事は
自分が未だ「女」である事を再認識出来る事。
女性にとって大変嬉しい事。

二人は、互いの感情にどういった結論を出すのでしょうか
思わせぶりなラストシーンになっていますが、この後二人はどうなったんだろう?
Kamiyo

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